手描き 青薔薇と青いオオカミ ゆったりロングTシャツ

(◇只今こちらの作品は5%オフになっております。9900円⇒9400円) 私には昔からある期間は決めた色以外の服は着ないとか、一色にこだわる癖がありました。 いつも古い話しで恐縮なんですが、学生時代の何年間かは、その頃流行りのジーンズが好きだったせいもあり、私は服から持ち物まで『青』で揃えていた時期でした。 当時、英語のＬＬ授業の教授はケンタッキーフライドチキンのカーネルおじさんによく似た貫禄のあるハーフの老紳士、K教授でした。（ネクタイはリボンではなく普通のですけど）。 親友によればK教授は、作家坂口安吾の親友で、若い頃には彼と同居していたこともあるという人でした。 ある日授業が終わり教室の出口を通りかかった彼は、親友たちと談笑していた私の指先に『青い』マニキュアが塗られているのを見つけてふと立ち止まり、良くとおる張りのある声で「何故『青』に塗っているの？」と英語で尋ねられました。当時は今のようにネイルサロンも一般的ではなく、青いマニキュアも珍しかったと思います。 突然話しかけられた私は一瞬、やり過ぎ？をとがめられるのかと思いましたが、K教授は微笑んでおられます。少し考えてから「『青』が好きだから」と英語で答えましたら「ふうん」と笑いながら教室を出て行かれました。 ピカソには青い色ばかりを使った絵を描いた「青の時代」という時期があるようで、美術評論家先生方の説明によると、親友の死がきっかけで心が沈んで云々…というのが主な理由のようです。 ピカソと並べるのは畏れ多くておこがましいのですがf(^^;、私の「青の時代」には全くそういった深い理由は思い当たらず、その頃何故だか青ばかりが気になって凝っていたのでした。 後にも先にもK教授にはその一言だけ声を掛けていただきましたが何故そんな質問をされたのか親友たちも不思議がっていました。 たぶん単なる興味だったのだと思いますが、私の「青が好きだから♥」というノー天気な答えに、別に深刻な理由などない、単なる凝り性の女学生だったことにホッとされた？…かもしれません。 それから何十年か経ち私もあの頃の先生と同じ位の年齢になりました。(先生のほうがお若かったも？) 何故か最近また『青い』作品を描きたくなってから妙にK教授とのヒトコマが懐かしく思い出されたのでした…。 だから何？ という…f(^_^)どうでも良い話しにお付き合いくださいましてありがとうございました。 コロナ禍だからか、単に完熟してきた？お年頃のせいか昔の話を頻繁に思いだす手描き屋なのでした。 ビッグシルエットの長袖Tシャツ、あまりに袖丈が長いので今回試しに5センチほど短く縫い直してみました。肩幅も広いのでそれでもまだかなり長い感じです。 オールシーズン着こなしのできる厚さです。女性にはワンピースやチュニックとしてもお召しいたただけるのではと思います。 一味違う狼が気になるかたに、一枚いかがでしょうか？