厄除け・赤鬼 ブローチ

ご覧いただきまして、ありがとうございます。 こちらは、直径38mmのくるみボタンをウォッシャブルフェルトで包んで仕立てたブローチです。 全て手縫いで丁寧にお仕立てしました。 【サイズ・重量】 大きさ：縦約47mm(角から顎先を含む) 　　　　横約43mm 厚み：約16mm(ブローチピン含む) 重さ：約4g 【素材】 ウォッシャブルフェルト(ポリエステル100％)、くるみボタン(アルミニウム)、ブローチピン(真鍮)、刺繍糸、厚紙、丸カン 2月というとバレンタインデーに気を取られてしまいますが、節分も一年を健やかに過ごすための大事な行事ですよね。 私の住んでいる県では、赤・青・黄・緑・黒の鮮やかながら厳つい5匹の鬼達がお寺の本堂で暴れ踊る節分行事があります。 余りの怖さに子ども達が泣き叫んでいたり、撒かれたお豆を懸命に拾う参加者の様子が地元のニュースで放送されるのを観ると、 ｢今年もそんな時期かぁ！｣と春までの道のりが少しずつ見えてきたような気持になります。 戦隊ヒーローのような色彩豊かな鬼達はそれぞれ意味があるそうで、赤鬼の｢赤｣は「人間の全ての悪い心の表れ」とのこと。 良くないこと・悪いことを極彩色で表現しているという部分が、カラーバリエーション豊富なフェルトを扱っている者として大変興味深く、 なるこ亭らしいカラフルな鬼さん達を製作したいと思い、お仕立てしました。 型紙は全て手書きで起こしてから作りました。 厄除け・青鬼ブローチ https://minne.com/items/26356096 と対になるようにデザインしています。 試作品を製作中は、赤と緑という色合いがクリスマスカラーやイチゴの色でもあるため、何を作っているのかと脳内が混乱状態にもなりました(笑) フェルトの縫い合わせにはたくさんこだわりがあります。 その① 縫い目は小さく均等になるようにすること。 縫い付けるパーツが小さいため自然と縫い目も小さくなっていったのですが、 特に淡い色のフェルトを縫うと縫い目がよく分かり作品の出来栄えを左右するので、小さく均等な縫い目になるように心がけています。 その② 一針一針しっかり糸を引くことです。 糸をしっかり引きながら針を進めていかないと、くるみボタンを包み生地が外に引っ張られた際、 縫い目が伸びてしまったような印象になってしまい美しく仕上がりません。 生地の厚みも考慮しつつ、でも糸が切れないくらいの力加減で縫い進めていきます。 その③ パーツは全て縫い付けること。 接着剤で張り付けた方が簡単に仕立てられますがそれだと使用しているうちに剥がれてしまう恐れがあり、 永く愛用して頂くには不十分だと考えています。加えて接着剤のはみ出しは見栄えも悪くなってしまうため、補強での使用にとどめています。 その他にも、永くご愛用頂けるように、こだわっている部分があります。 ポイント① 生地の糊付け。 フェルトは裁ちっぱなしでもほつれない生地ですが、毛羽立ったり千切れたりするため、糊を効かせて固めています。 糊は水溶性なので雨や水濡れを避け、お洗濯もご遠慮下さい。 ポイント② 端の処理。 糊を効かせるのに加え、くるみボタンの円周からはみ出ている部分は、更に固めて強度を上げています。 厄除けのお守りとして鞄に付けたり、お部屋の節分飾りに添えたりとご活用いただけます。 お着物の帯留め代わりとしてお使いいただくのもユニークですね。 お洋服に合わせる際はトラ柄のボトムスを選ぶと、お豆を投げられちゃうかもしれませんのでご注意ください！