63.いまはただ《百人一首シリーズ》ポニーフック

いまはただおもひたえなむとばかりをひとづてならでいふよしもがな （今は、ただ一言、あなたへの思いをあきらめましょうと、人づてでなく直接会って言う方法が欲しいのです。） 百人一首の藤原道雅の和歌をモチーフにポニーフックを作りました。 身分や立場の違いから引き離されてしまっても愛し合っていた道雅と当子内親王の想いを表しています。 これが最後と別れの思いを交わすことすらできずに離れ離れになってしまったかなしい恋です。 赤・緑・黄のもようでふたりのそれぞれの想いを、白と紫でふたりの仲を引き裂いたものを表現してみました。 かなしい恋だったけれど、ふたりの想いがとても強かったからこそ、このかなしい和歌が詠まれ、今に残っているのだと思います。 https://minne.com/items/22073930 こちらの作品と同じ模様を違うサイズで作りました。 これまでつくってきたポニーフックより幅が広いデザインです。 ボリュームのある髪をまとめるのにぴったりです。ストールをゴムでまとめて、そこに挿し込んで使うこともできます。 ふたつのポニーフックの模様はほぼ同じです。どちらの作品が届くかは、こちらにお任せください。 +++++++++++++++++++ るまんとは、ハンドメイド以外に、歌人としても活動しています。 およそ31音にこころや風景、あらゆるものを表現する短歌というものに魅せられてもう20年以上続けています。 ゆびぬきも、短歌・和歌も現代人にとってそれほど身近とは言えないものです。でも、もっと身近に感じてほしい、気軽に身に着けて、口遊んでほしい、そんな気持ちで、百人一首の歌をモチーフにしたゆびぬきアクセサリーを作る《百人一首シリーズ》を始めました。 るまんとの作品がゆびぬきや和歌・短歌に触れるきっかけになれれば、とてもうれしいです。 +++++++++++++++++++ 加賀の工芸品、加賀ゆびぬきをアレンジしたものです。 加賀ゆびぬきはその名の通りお裁縫に使うゆびぬきとして作られてきたものです。 なので、普通は指輪くらいのサイズなのですが、るまんとではそれをアレンジゆびぬきとして大きくつくってアクセサリーに加工しています。 表面は布を貼ったように見えますが、ひと針ひと針、絹の手縫い糸でかがって模様を作ってる、刺繍の一種です。 模様面は絹糸のすべすべつやつやとした質感です。 絹なので高級感がありますが、ぜひ日常のカジュアルな場面に取り入れてください。おしゃれ度をワンランクアップさせてくれます。 模様面は絹糸でできているため、濡れ・汚れに弱くなっています。 濡れた時はこすらず水分を拭きとって乾かしてください。