豆本　草木花実寫眞図譜　三　緑地に金　和綴じ

小さなかわいい和綴じの豆本です。 川原慶賀筆の植物図譜『草木花実寫眞図譜』の三巻です。 川原慶賀は長崎出島の出入り絵師でした。シーボルトが帰国後に出版した『日本』の挿絵のための動植物の写生画や風景画を描きました。 後に出版したのがこの『草木花実寫眞図譜』です。 全四冊で一、二巻が草、三、四巻が木となっています。 多色摺りのきれいな本です。雌しべや雄しべの様子など西洋画を学んだ慶賀らしい作品です。植物の洋名も載っています。 今回、その風合いをそのままに豆本にしました。 本の大きさ縦約50mm、横約40mm 和綴じは、室町時代に明より伝わり江戸時代には多数の書物が出版されました。 いろいろな綴じ方がありますが、すべて手作業で作られるので、現在ではその技術も失われつつあります。 「麻の葉綴じ」で仕上げています。麻の葉は成長が早いことから繁栄の象徴ともいわれ、麻の葉綴じはおめでたいときに使われることの多い綴じ方です。 四巻で伝統的な綴じ方「四ツ目綴じ」「康煕綴じ」「麻の葉綴じ」「亀甲綴じ」の四種類が揃うようになっています。 表紙は色柄の美しい友禅和紙を使用しています。 大きな和紙から切り出して使っております。ひとつひとつ柄行きが微妙に違いますが、ご了承ください。 本文はやわらかで薄い和紙を使っています。 白い風合いのある和紙の袋に入れて、リボンのシールを一緒にお送りしますので、ギフトにそのままおつかいいただけます。 表紙の柄違いもございます。順次出品予定です。 一巻　七宝　https://minne.com/items/28000362 　　　梅と草 二巻　藤　https://minne.com/items/28002904 三巻　緑地に金　https://minne.com/items/28002962 　　　薄青に流水 四巻　山に梅　https://minne.com/items/28003028 青紅葉