三日月時計機006

山の上から「時の流れ」のお届け物 三日月時計機は、岡山の空が大きな山の上で制作しています。 ここは雲の流れる音さえ聞こえてきそうなほど静かな所です。 おおらかで優しい古代吉備の国から続くどこか懐かしい風が 三日月時計機の原材料である粘土と漆喰を乾かしてくれています。 そもそもなぜ三日月時計なのか？ 「吉備」とかつて呼ばれたこの場所で、 自分たちが欲しい時計の形を探していたら三日月に辿り着きました。 「吉備」 備えと聞くと、つい凶や不吉に意識がいきがちです。 でも吉備は吉に備えると書きます。 来たるべき吉への備え。とても素敵な言葉です。 幸も不幸もぐるぐる回る時の流れの中に我々はいます。 分刻みのスケジュールでは見落としがちな大きな時の流れ。 吉に備える構えのような時の中では、 我々はいつでも次の吉を待つ「途中」の状態なんだと思います。 三日月は新月から満月へと絶え間ない循環の中にある「途中」の形です。 吉に備える時間の流れにしっくりくる形でした。 三日月時計機は、 流れる時に何時何分と名前を与えてしまわぬよう、 文字盤をなくした「頃」や「ぐらい」が伝わる時計です。 一点一点ハンドメイドで、じっくり時間をかけて生まれています。 ささやかでおおらかな時の流れを楽しんで頂けたら幸いです。 　サイズ　盤　：約230mm×約70mm 　　　　　時針：長さ31㎜ 　　　　　分針：長さ34㎜ 秒針：長さ48㎜ 　素材　　盤　：漆喰(表面)、陶土(土台) 　　　　　針　：天然木(表面)　、アルミニウム（裏面） 　　　　　ムーブメント　：SEIKO製　単４電池1本付き