青ざめた湖の上できみの横顔を確かに見た

ー水底なんてまるで見えない藍色の湖の上で、僕は確かに彼女の美しい横顔を見た。 あの滑らかな曲線は、僕だけのものであってほしいと思ってしまった。 あの時だけは、僕は彼女にとてつもない恋をした。 同級生はみんな悩まされていた、彼女の恐ろしいほどの美しさに。 至極納得した。同級生たちへの激しい賛同とともに、僕は烈火の如くの苛立ちも覚えた。 彼女は美しい魔女だ。この世に存在してはならない、我々を惑わす魔物だ。 駆逐すべきだろう。そんな強い意志が芽生えたのと同時に、あの冷たい湖の藍色の水面が大きくゆったりと揺れた。 僕はもうあの美しい滑らかな横顔を、僕のものにすることは出来ない。ー 気泡ひとつないカボションの中には、深緑色の小さなドライフラワーやシルバーの竹ビーズなどがまばらに詰め込まれています。 本作品を制作しているときはとにかく「冷たく寂しい」イメージが頭の中にありましたので、 水色の特大ガラスビーズを大量に追加して、水気の残るしゃりしゃりとした氷を表現いたしました。 ひんやりとした雰囲気の中でも凛と咲き誇る小さな4つの白いお花は、本作品の微かでも力強いアクセントです。〇 大切な人へのプレゼント用やご自分へのご褒美などになればとてもうれしいです。〇 重さ： 19g サイズ： 縦約8.6cm 横約3.5cm（※カボションと周囲のビーズ刺繍の横採寸です）