ハンドメイドマーケット minne(ミンネ)
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物語3.~仲直りのエッセンス

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また、真夏の暑い中、1日中外に立ちっぱなしで、がんばっていた為、おばあさんの茶色のエプロンは太陽の光で色が飛び、ほとんど白色になっていました。年齢的にはとても、つらい仕事でしたが、なんとかケロちゃんとミドリさんが仲直り出来るよう、おばあさんは毎日お祈りを捧げながら、お花のエッセンスを作っていたのでした。 「出来た!出来たよ!ケロちゃん!」おばあさんが心の中で叫んだ時には、ケロちゃんと森で別れてから既に3ヶ月半が経っていました。おばあさんは、その夜、夢を見ました。とても素敵な夢でした。ケロちゃんとミドリさんが仲直りして、握手をしている夢でした。 次の朝、おばあさんが起きると、外は素晴らしいお天気です。 おばあさんは、「お花のエッセンス」作りで少しやせたようですが、活き活きとした目をして森へ向かって歩いていました。 おばあさんが森にたどり着くと、ケロちゃんは、おばあさんとは対照的にすこし大きくなっていました。 「はい、ケロちゃん、香りを嗅ぐと、とても優しい気持ちになれる、仲直りのエッセンス、約束どおり作ってきたよ。手をお出し。」と、おばあさんが言いました。 しかし・・・ケロちゃんは「バツの悪そうな顔」をしています。 「おや、遠慮してるのかい。いいんだよ」とおばあさんが言うと、ケロちゃんはうつむきながら「違うんだ・・・・実は僕、もうミドリさんと仲直りしちゃったんだ。だから、せっかく仲直りのエッセンスを作ってくれたおばあさんに悪くて・・・」と。 あっはっはっ、あ~っはっはっ! 昼寝をしていた、森じゅうの動物達がびっくりして起きるほどの大声で、おばあさんが笑い出しました。 ケロちゃんも、目をまん丸にしておばあさんを見ています。 さらに、大きな声でおばあさんがしゃべり出しました。まるで、森じゅうのみんなに話かけるように! 「仲直りして、元気がないのかい?? 何を私に遠慮する事があるんだね!!仲直りほど素敵な事がこの世の中にあるのかい?」でも・・・・・・ケロちゃんが再び口ごもると、おばあさんはニッコリ。 「わたしゃ、あんたが、ミドリさんと仲直り出来るのを最初から、わかっていたんだよ。仲直りの為に、花びらをあんなに、一所懸命持って帰ってきた、あんただもの・・・」と、おばあさんは言いながら、とても小さなビンに入った、「お花のエッセンス」のふたを開けました。 すると・・・どうでしょう・・・・・ おばあさんとケロちゃんの周りに、森中の動物達が集まってくるではありませんか。 あんなに仲の悪かった、犬さんと猿さんも、カラスさんと鳩さんも・・・ いいかい、ケロちゃん、これからはこの「お花のエッセンス」を持ってあんたが、森のみんなのケンカを止めておくれよ。わたしゃ、こんな事でみんなのお役に立てるなら、寂しいけれど、もう森に来るのは止めて、家で1つでも多くのエッセンスを死ぬまで作ることにしたいんだよ。「皆への配達は、これからは足の速いオオカミ君に任せることにするか!あたしの遅い足じゃ、何年かかるかわからないからね!」 あっはっはっ!!大声で笑うおばあさんの目には涙がにじんでいました。寂しいけれど、とっても嬉しい。そんな涙でした。 →仲直りのエッセンス物語4.へ続く https://minne.com/items/33605401
また、真夏の暑い中、1日中外に立ちっぱなしで、がんばっていた為、おばあさんの茶色のエプロンは太陽の光で色が飛び、ほとんど白色になっていました。年齢的にはとても、つらい仕事でしたが、なんとかケロちゃんとミドリさんが仲直り出来るよう、おばあさんは毎日お祈りを捧げながら、お花のエッセンスを作っていたのでした。 「出来た!出来たよ!ケロちゃん!」おばあさんが心の中で叫んだ時には、ケロちゃんと森で別れてから既に3ヶ月半が経っていました。おばあさんは、その夜、夢を見ました。とても素敵な夢でした。ケロちゃんとミドリさんが仲直りして、握手をしている夢でした。 次の朝、おばあさんが起きると、外は素晴らしいお天気です。 おばあさんは、「お花のエッセンス」作りで少しやせたようですが、活き活きとした目をして森へ向かって歩いていました。 おばあさんが森にたどり着くと、ケロちゃんは、おばあさんとは対照的にすこし大きくなっていました。 「はい、ケロちゃん、香りを嗅ぐと、とても優しい気持ちになれる、仲直りのエッセンス、約束どおり作ってきたよ。手をお出し。」と、おばあさんが言いました。 しかし・・・ケロちゃんは「バツの悪そうな顔」をしています。 「おや、遠慮してるのかい。いいんだよ」とおばあさんが言うと、ケロちゃんはうつむきながら「違うんだ・・・・実は僕、もうミドリさんと仲直りしちゃったんだ。だから、せっかく仲直りのエッセンスを作ってくれたおばあさんに悪くて・・・」と。 あっはっはっ、あ~っはっはっ! 昼寝をしていた、森じゅうの動物達がびっくりして起きるほどの大声で、おばあさんが笑い出しました。 ケロちゃんも、目をまん丸にしておばあさんを見ています。 さらに、大きな声でおばあさんがしゃべり出しました。まるで、森じゅうのみんなに話かけるように! 「仲直りして、元気がないのかい?? 何を私に遠慮する事があるんだね!!仲直りほど素敵な事がこの世の中にあるのかい?」でも・・・・・・ケロちゃんが再び口ごもると、おばあさんはニッコリ。 「わたしゃ、あんたが、ミドリさんと仲直り出来るのを最初から、わかっていたんだよ。仲直りの為に、花びらをあんなに、一所懸命持って帰ってきた、あんただもの・・・」と、おばあさんは言いながら、とても小さなビンに入った、「お花のエッセンス」のふたを開けました。 すると・・・どうでしょう・・・・・ おばあさんとケロちゃんの周りに、森中の動物達が集まってくるではありませんか。 あんなに仲の悪かった、犬さんと猿さんも、カラスさんと鳩さんも・・・ いいかい、ケロちゃん、これからはこの「お花のエッセンス」を持ってあんたが、森のみんなのケンカを止めておくれよ。わたしゃ、こんな事でみんなのお役に立てるなら、寂しいけれど、もう森に来るのは止めて、家で1つでも多くのエッセンスを死ぬまで作ることにしたいんだよ。「皆への配達は、これからは足の速いオオカミ君に任せることにするか!あたしの遅い足じゃ、何年かかるかわからないからね!」 あっはっはっ!!大声で笑うおばあさんの目には涙がにじんでいました。寂しいけれど、とっても嬉しい。そんな涙でした。 →仲直りのエッセンス物語4.へ続く https://minne.com/items/33605401
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    邪悪の薔薇-3ml入り香油

    作家・ブランドのレビュー 星5
    今回は強そうな薔薇2つが気になりました! 「凶行の薔薇」は、はじめにすーっとする香り(ウィンターグリーンの香り?)がした後に重厚で落ち着いた香りに辿り着く感じです。 「邪悪の薔薇」は、華やかでとても妖艶な香りです。黒い服を着る時に纏いたくなるような感じです。 素敵な香りをありがとうございました✨
    2025年1月31日
    by kaiusagi
    香術さんのショップ
    香術からの返信
    こちらこそ、いつも個性的な香りをお気に入りいただけ嬉しいです! 今後ともよろしく願います。
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    忘我の境-3ml入り香油

    作家・ブランドのレビュー 星5
    『忘我の境』と『蜜月』を同時に購入してしばらくつかってみましたが、『蜜月』の方が気分に合うようで、よく出番があります。 どちらもグリーンみのある印象ですが、『忘我の境』は私にはちょっと重いな?と思いました。
    2025年1月10日
    by サトウ サトコ
    香術さんのショップ
    香術からの返信
    『忘我の境』は、確かに重厚な要素がありますね。時と場所を選ぶ香調かもしれません。 『蜜月』は出番が多くて良かったです(*^^*) 今後ともよろしく願います。
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    Achilles Last Stand ~ アキレウス ラストスタンド

    作家・ブランドのレビュー 星5
    アキレウスラストスタンドは凛々しさが魅力で惹かれたのと、蜜月は私の好きなヒアシンスが入っていた(勘違いでしたらすみません)のでお願いしました(もう一つは興味本位です!)。どちらも、ほかのレビュワーさんの言われている通りに「大人」な感じで、なんとも表現しがたいですが、決してお年寄りなどではない何かを感じました。今後語彙力が満ちてきたらまた投稿させていただこうと思います。深い香りでした、ありがとうございました。
    2024年12月25日
    by lidvina
    香術さんのショップ
    香術からの返信
    早速のレビューありがとうございます。蜜月に「ヒアシンス」入っておりまーす!ご安心くださいませませ。 爽やかグリーンな香調なのに冬でも合いますよね。ヒアシンスさん♪アキレウスの大人さもお気に入りいただけ嬉しいです。 湿度や温度、纏われる箇所によっても、香調が変化しますので、いろいろ楽しんでくださいませ。 今後ともよろしく願います。
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