木製です!
『かもめのジョナサン』(Jonathan Livingston Seagull)は、リチャード・バックによる小説。寓話的作品。
1970年にアメリカで出版され、最初は当時のアメリカのヒッピー文化とあいまって口コミで徐々に広がった。
ざっくりな近代以降の日本文学史 ➀
日本の近代文学とは明治以降の文学(明治20年頃から)
20年頃までは江戸時代から続く戯作(げさく)文学が流行
戯作文学というのは曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」みたいな大衆的な読み物
戯作に対して、もうそんな非現実的な話はやめようぜ!と言う人が出てくる
それが坪内逍遥 西洋文学にならってもっとリアルな話を書くことを推奨
その影響を受けて実際に小説を書いたのが二葉亭四迷
話し言葉に近い言文一致体スタイルで書いた「浮雲」
日本の近代小説の元祖といわれる
坪内が日本文化と西洋文化の違いを意識したように、これ以降の明治の作家も
日本と西洋という、この二つの文化への姿勢から考えると理解しやすい
大きく3つのタイプに分けられる
➀ 日本文化継続タイプ
大量の西洋文化が流れ込んでも、引き続き日本の伝統で攻める人たち
尾崎紅葉、幸田露伴、紅葉の弟子の泉鏡花…
彼らは日本文化の教養をものすごく持っているので、非常に高度な文章を操るのが特徴
② 日本にも強いし西洋にも強い超人タイプ
森鴎外、夏目漱石…
彼らは日本文化と西洋文化を綜合させた作品を書き、後世に多大な影響を与える
③ 西洋文化を改造して、結局日本的なものを書いたタイプ
田山花袋、島崎藤村らの自然主義
自然主義作家はフランスの自然主義をオレ流に解釈して、新しいスタイルを生む
実はそこには、細部の重視や中心的な観念の不在など、日本の古典文学の特徴がよく出ている
人生の実相を赤裸々に描くという彼らの姿勢は、その後の日本文化の一つの型になる
さて時代は進み、明治の終わり頃
自然主義が栄えていたが、反発する流れも出てきた
自然主義は基本的に暗い!よって、もっと明るかったり豊かだったりする文学を目指す作家らが登場
その代表が、白樺派や谷崎潤一郎…
白樺派は学習院の上流階級ジュニアたちが集まってできた文学グループ
彼らはキリスト教やトルストイに影響を受けて、人道主義的、理想主義的な作品を書いていく
代表は志賀直哉、武者小路実篤…
特に志賀は小説を書くのが上手すぎたため、のちのち小説の神様と崇められる
谷崎の作品には官能的なものが多く、読者の感覚を刺激する
海外での評価も高く、フランスのプレイヤード叢書(そうしょ)に唯一入っている日本人
そして大正に入っていき、時代を象徴する作家が現れる 芥川龍之介
芥川は、彼を中心に日本文学をまとめると結構すっきりする
文人趣味、私小説、大正教養主義、社会主義・マルクス主義への意識、とどれにもあてはまる
過去、同時代、未来に繋がる芥川は日本文学の主人公的ポジション
芥川は昭和2年に自殺、その4年ほど前に関東大震災(大正12年)
この地震はメルクマークとして、日本文学に新しい波が来る
* メルクマーク…Merk(独)とMark(英)による造語。記念日につけるしるし。
つづく
木製です!
『かもめのジョナサン』(Jonathan Livingston Seagull)は、リチャード・バックによる小説。寓話的作品。
1970年にアメリカで出版され、最初は当時のアメリカのヒッピー文化とあいまって口コミで徐々に広がった。
ざっくりな近代以降の日本文学史 ➀
日本の近代文学とは明治以降の文学(明治20年頃から)
20年頃までは江戸時代から続く戯作(げさく)文学が流行
戯作文学というのは曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」みたいな大衆的な読み物
戯作に対して、もうそんな非現実的な話はやめようぜ!と言う人が出てくる
それが坪内逍遥 西洋文学にならってもっとリアルな話を書くことを推奨
その影響を受けて実際に小説を書いたのが二葉亭四迷
話し言葉に近い言文一致体スタイルで書いた「浮雲」
日本の近代小説の元祖といわれる
坪内が日本文化と西洋文化の違いを意識したように、これ以降の明治の作家も
日本と西洋という、この二つの文化への姿勢から考えると理解しやすい
大きく3つのタイプに分けられる
➀ 日本文化継続タイプ
大量の西洋文化が流れ込んでも、引き続き日本の伝統で攻める人たち
尾崎紅葉、幸田露伴、紅葉の弟子の泉鏡花…
彼らは日本文化の教養をものすごく持っているので、非常に高度な文章を操るのが特徴
② 日本にも強いし西洋にも強い超人タイプ
森鴎外、夏目漱石…
彼らは日本文化と西洋文化を綜合させた作品を書き、後世に多大な影響を与える
③ 西洋文化を改造して、結局日本的なものを書いたタイプ
田山花袋、島崎藤村らの自然主義
自然主義作家はフランスの自然主義をオレ流に解釈して、新しいスタイルを生む
実はそこには、細部の重視や中心的な観念の不在など、日本の古典文学の特徴がよく出ている
人生の実相を赤裸々に描くという彼らの姿勢は、その後の日本文化の一つの型になる
さて時代は進み、明治の終わり頃
自然主義が栄えていたが、反発する流れも出てきた
自然主義は基本的に暗い!よって、もっと明るかったり豊かだったりする文学を目指す作家らが登場
その代表が、白樺派や谷崎潤一郎…
白樺派は学習院の上流階級ジュニアたちが集まってできた文学グループ
彼らはキリスト教やトルストイに影響を受けて、人道主義的、理想主義的な作品を書いていく
代表は志賀直哉、武者小路実篤…
特に志賀は小説を書くのが上手すぎたため、のちのち小説の神様と崇められる
谷崎の作品には官能的なものが多く、読者の感覚を刺激する
海外での評価も高く、フランスのプレイヤード叢書(そうしょ)に唯一入っている日本人
そして大正に入っていき、時代を象徴する作家が現れる 芥川龍之介
芥川は、彼を中心に日本文学をまとめると結構すっきりする
文人趣味、私小説、大正教養主義、社会主義・マルクス主義への意識、とどれにもあてはまる
過去、同時代、未来に繋がる芥川は日本文学の主人公的ポジション
芥川は昭和2年に自殺、その4年ほど前に関東大震災(大正12年)
この地震はメルクマークとして、日本文学に新しい波が来る
* メルクマーク…Merk(独)とMark(英)による造語。記念日につけるしるし。
つづく
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たて×よこ×高さが 1.4cm×5.9cm×4cmです。
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