木彫りのビーバー

木工所などから購入した端材を使い、ビーバーを彫りました。 平たいしっぽと歯がチャームポイントです。 木ならではの木目を生かすため着色はせずシンプルに仕上げています。 のこぎりで大まかなカットをした後、1匹ずつ丁寧に彫り上げています。 目やしっぽの色はウッドバーニングで表面を焼いて表現しました。 仕上げに蜜蝋クリームで表面を保護しています。 木の質感は残しながらも水や汚れをつきにくくし、木目も際立ちます。 （完全撥水ではありません。経年変化で弱まりますので、濡れたり汚れた場合はすぐに柔らかい布で拭き取ってください。） ちなみに名前はにんじんの品種から名付けました。 何故にんじん？ ある動物園のビーバーが一生懸命にんじんを抱えて歩く姿がとってもかわいかったからです。 使用樹種　スプルス材 サイズ　　約8.0ｃｍ×3.4cm 高さ　約4.0ｃｍ ＊＊ここからは作品説明というより作家個人がビーバーについて思うことなどを語っています。 お時間ある方、ビーバー、動物好きな方、どんな人が作っているか気になる、という方はお読みいただけると幸いです。動物の知識についてはまだまだ勉強中ですのであくまで一個人の考えとしてご覧ください。＊＊ 野生のビーバーは木を齧って倒して川の中にダムとお家を作ります。 木を扱うプロと思い、勝手に師匠として尊敬しています。 オレンジ色の歯で木を齧る姿、そのとき木に添えられる小さくて黒い手がもう、なんともいえないかわいさで。 ちょっと高いところの枝を齧ろうと体を伸ばす仕草もかわいいです。 ドラマや映画は30分も観ていられない私ですが、ビーバーが木を齧る動画は1時間以上苦にならず観ています。 齧っているときの音も耳触りが良くて、できることならずっと観ていたいくらいです。 本当なら実際に真横で1本の木を齧り倒すまでを見守りたいのですが、そんなことをしたらビーバーに迷惑になるので、動物園の方々が出してくれる動画で楽しんでいます。 ちなみにビーバーの歯がオレンジ色なのは鉄分が含まれているからだそうです。 そのおかげで硬く丈夫な歯になり直径15㎝ほどの木なら10分程度で齧り倒せると言われています。 (歯の鉄分と木のタンニンが反応してオレンジ色になるそうです) 太くて長い枝も歯でくわえてどんどん運んでいく姿は本当にかっこいいです。 かわいいだけでなく強くて逞しいビーバー、大好きです。 あとビーバーといえばあの平たいしっぽも特徴的ですよね。 長靴の底やゴムベラみたいな感触とよく言われていますが、実際どんな感じなのか１度でいいので触ってみたいです。欲を言えば手も繋いでほしい。 ムームーと意外と高い声で鳴くところや、巣から出て泳いでいく仔ビーバーを抱っこして連れ帰る親ビーバーの姿など、かわいいところはまだまだたくさんありますがキリがないので今回はここらへんで。 ここまでお読みいただきありがとうございます。 ビーバーのかわいさ伝わりましたでしょうか？ 木のビーバーであなたの毎日に小さなほっこりを。