すべり落ちていく時間をつかまえる

ストーリー 小さなゴーストは、すっかり朽ちてしまった廃墟の小部屋で古い時計を見つけました。 木枠は虫に喰われてボロボロになっていましたが、時計盤は艶やかな象牙でできており、周りの装飾は鈍く美しく光っています。見惚れてじっと見つめていると、突然、時計の針が物凄い速さで回り始めました。 小さなゴーストは気付くと時計を止めようと必死にしがみつきました。このまま世界が終わりまで進んでしまいそうに思えて怖かったのです。 古い時計は言いました。 「もう2度と戻れはしないのだよ」 その声を聞いた小さなゴーストは、腐った床板に突っ伏して静かに泣きました。 この廃墟でのお話しはこれでお終いです。 〜制作の理由〜 古い絵画に触れて、いろいろと調べていくうちに「メメント・モリ」という言葉と「ヴァニタス」という絵画が点から線に繋がった気がしました。 死を想え。いつか死を迎えることを忘れるな。そして、生まれて生きて滅ぶまでは本当に短い時間だということ。すべり落ちるように過ぎる時間は人間の力では止めることはできない。もう戻ることのできない時間を想い、モーニングジュエリーの様な雰囲気のブローチを制作しました。 フェルト・綿・厚紙で出来ていますのでとても軽量です。ブローチの重さでお洋服を傷めることもありません。 他のブローチと合わせての使用もオススメです。 ★注意★ 防水ではありませんので、水濡れにお気を付けください。 強い力を加えると破損の原因になりますのでお気を付けください。 ホコリなど付いた時には、粘着力を弱めたマスキングテープなどで優しく取り除いてください。 ブローチの大きさ 縦：7.3センチ 横：3.4センチ 素材 フェルト、刺繍糸、ビーズ、金属パーツ 金属ブローチピン、綿、厚紙