朧月夜《源氏物語シリーズ》ポニーフック

《源氏物語シリーズ》の22つめは朧月夜尚侍のイメージです。 加賀ゆびぬきのポニーフックを作りました。表面の模様は絹糸をかがって作っています。 朧月夜は花宴の開かれていた夜に、「朧月夜にしくものぞなき」と口ずさみながら登場し、光源氏と出会います。 互いのことをよく知らないままに一夜を過ごし、扇を交換してわかれます。が、実は朧月夜は光源氏の政敵・右大臣家の姫で入内を予定されていました。 ふたりの関係が明らかになったことで入内の話は流れ、光源氏が須磨に自ら退去するきっかけのひとつとなります。 朧月夜から光源氏に渡された扇は桜襲だったとあります。花宴に桜色の扇、月は朧月、敵対する家の姫…華やかでロマンチックな朧月夜の物語を加賀ゆびぬきで表現してみました。 扇の形になるように調整した不等分うろこ模様、扇の部分は桜色で、扇の上の部分は朧月をイメージしたグラデーションにしました。 同じ柄の大きめバレッタもあります。 +++++++++++++++++++ 《百人一首シリーズ》を100首分作り終えて、次のテーマとして、リクエストも多く、わたしの好きな古典の中でも王道の『源氏物語』の人物をモチーフにした作品を作っていこうと思いました。 54帖という長い物語、登場人物は500人を超えると言われますが、その中でも主に光源氏と関わりのあった女君を中心に作りたいと思っています。 古典文学は、現代、それほど身近な存在ではありませんが、源氏物語は日本では知らない人がいないくらい有名な物語。 それぞれ思い入れのあるキャラクターやエピソードも多いと思います。 王朝絵巻のようにカラフルでうつくしい加賀ゆびぬきアクセサリーをひとつひとつ丁寧に作っていきたいです。 +++++++++++++++++++ 加賀の工芸品、加賀ゆびぬきをアレンジしたものです。 加賀ゆびぬきはその名の通りお裁縫に使うゆびぬきとして作られてきたものです。 なので、普通は指輪くらいのサイズなのですが、るまんとではそれをアレンジゆびぬきとして大きくつくってアクセサリーに加工しています。 表面は布を貼ったように見えますが、ひと針ひと針、絹の手縫い糸でかがって模様を作ってる、刺繍の一種です。 模様面は絹糸のすべすべつやつやとした質感です。 絹なので高級感がありますが、ぜひ日常のカジュアルな場面に取り入れてください。おしゃれ度をワンランクアップさせてくれます。 模様面は絹糸でできているため、濡れ・汚れに弱くなっています。 濡れた時はこすらず水分を拭きとって乾かしてください。