NO.0693　ラーの目　(右目）

ラーは太陽の神であり、万物の始まりの神と信じられていますが、「ラーの目」はラーの性質を持ってはいますが、ラー自身から独立した存在（神）と言えます。 女性的な属性を持っており、 エジプトの様々な文献において、母であり、兄弟であり、さらには妃でもあるため、子孫繁栄、豊穣、出産を表し、その生命力は古代エジプト人の神殿儀式で讃えられました。 また、ラーの太陽神としての破壊的な側面も持っているため、その攻撃性は人間だけでなく神々にも及びます。 左目の「ホルスの目」は慈悲深く温和なものであるのに対し、右目「ラーの目」は怒り、暴力、破壊によっての保護を司るシンボルといえます。