DULUXと銘打たれた、機械式スイス時計です。
「デュラックス」と読むのでしょうか。
ほぼ無名のブランドです。
流通倉庫に眠っていたデッドストック、未使用品になります。
ただし、長期保存や移動にともなう劣化は見られます。
日本でしっかり手入れをして、きちんと動いています。
日本製クオーツ時計が世界を席巻した1970年代、
スイスの時計産業は激震に見舞われていました。
なにしろ手間をかけてつくるほどよい時計だとされた時代が、
中世以来、何百年と続いていたのです。
それが一転、時計がクオーツという「電気製品」と化したことで、
スイスの時計会社や職人たちはパニックに……。
考えかたや産業構造そのものに大転換を迫られたのでした。
値段では低価格のクオーツには勝てない。
とはいえクオーツへ舵を切れば日本製と同じになってしまう。
そして、そもそもスイス製クオーツは未だに品質が安定していない……。
そこでDULUXのような零細メーカーは、
なるべくコストをかけずに組みあげた機械時計のメカを、
当世風(‘70S)のデザインのケース(ボディ)に閉じこめて、
手ごろな価格の作品に仕立て、世へ送りだしたのです。
それらは日本製と差別化をするために、
あえて派手でキャッチーな外観をまとう傾向がありました。
スイス時計が迎えた、〝どうしたらいいのかわからない〟混迷期。
状況を打開するための様ざまなトライアルの中から、
しばしばこんな奇抜なデザインの時計が誕生しました。
まさに〝時代の申し子〟といえる、この時計。
数十年後のスマートウォッチの出現を予見するかのような未来的なデザイン。
手巻きの機械式メカにプラスティックボディという、
ちょっとアンバランスな、しかし今となってはレアな、
とてもかわいい時計です。
なぜかそこだけプラではなく、
ちゃんと本格的なガラスを使用している風防の内側に、
小さな白い粒が散見されます。
これは長短針に用いられた塗料が粉となって内側に付着するもので、
何度クリーニングしても、またいつのまにか出現しています。
これはご容赦いただくしかありません。
(量としては微々たるものです。)
白いベルトに何箇所か黒点があり、
クリーニングをこころみましたが落ちませんでした。
そこでやむなくエナメル塗料で修繕しておきました。
数年もすれば塗料が褪色してまたシミが露見すると思われ、
その日に備え同じ塗料を同梱しておきます。
DIY、願います☺︎
1970年代 スイス製
文字盤直径:約22mm
縦:約39mm
横:約35mm(リューズを含む)
重さ:約20g(ブレスレットを含む)
腕周り:約110mm〜190mm
素材:プラスティック
注油・精度調整済み
日差:±30秒程度
外箱・取説等の付属品はありません
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
新品のようにまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入時の注意点」を熟読のうえ、慎重にご検討くださいませ。
•———•———•———•———•
*私たちがヴィンテージ時計をおすすめする理由*
懐中時計の時代から小型化や複雑化などめざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては『購入時の注意点』をご参照ください。)
職人が時間と労力を費やすことで獲得してきた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。
それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは声高に言えない面があります。
かつて手作業が担っていたプロセスを、
プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、
その違いはほぼ「別もの」といえるほど。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶である、
かつての機械時計。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して練りあげられた、
初期のクオーツ時計。
私どもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
DULUXと銘打たれた、機械式スイス時計です。
「デュラックス」と読むのでしょうか。
ほぼ無名のブランドです。
流通倉庫に眠っていたデッドストック、未使用品になります。
ただし、長期保存や移動にともなう劣化は見られます。
日本でしっかり手入れをして、きちんと動いています。
日本製クオーツ時計が世界を席巻した1970年代、
スイスの時計産業は激震に見舞われていました。
なにしろ手間をかけてつくるほどよい時計だとされた時代が、
中世以来、何百年と続いていたのです。
それが一転、時計がクオーツという「電気製品」と化したことで、
スイスの時計会社や職人たちはパニックに……。
考えかたや産業構造そのものに大転換を迫られたのでした。
値段では低価格のクオーツには勝てない。
とはいえクオーツへ舵を切れば日本製と同じになってしまう。
そして、そもそもスイス製クオーツは未だに品質が安定していない……。
そこでDULUXのような零細メーカーは、
なるべくコストをかけずに組みあげた機械時計のメカを、
当世風(‘70S)のデザインのケース(ボディ)に閉じこめて、
手ごろな価格の作品に仕立て、世へ送りだしたのです。
それらは日本製と差別化をするために、
あえて派手でキャッチーな外観をまとう傾向がありました。
スイス時計が迎えた、〝どうしたらいいのかわからない〟混迷期。
状況を打開するための様ざまなトライアルの中から、
しばしばこんな奇抜なデザインの時計が誕生しました。
まさに〝時代の申し子〟といえる、この時計。
数十年後のスマートウォッチの出現を予見するかのような未来的なデザイン。
手巻きの機械式メカにプラスティックボディという、
ちょっとアンバランスな、しかし今となってはレアな、
とてもかわいい時計です。
なぜかそこだけプラではなく、
ちゃんと本格的なガラスを使用している風防の内側に、
小さな白い粒が散見されます。
これは長短針に用いられた塗料が粉となって内側に付着するもので、
何度クリーニングしても、またいつのまにか出現しています。
これはご容赦いただくしかありません。
(量としては微々たるものです。)
白いベルトに何箇所か黒点があり、
クリーニングをこころみましたが落ちませんでした。
そこでやむなくエナメル塗料で修繕しておきました。
数年もすれば塗料が褪色してまたシミが露見すると思われ、
その日に備え同じ塗料を同梱しておきます。
DIY、願います☺︎
1970年代 スイス製
文字盤直径:約22mm
縦:約39mm
横:約35mm(リューズを含む)
重さ:約20g(ブレスレットを含む)
腕周り:約110mm〜190mm
素材:プラスティック
注油・精度調整済み
日差:±30秒程度
外箱・取説等の付属品はありません
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
新品のようにまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入時の注意点」を熟読のうえ、慎重にご検討くださいませ。
•———•———•———•———•
*私たちがヴィンテージ時計をおすすめする理由*
懐中時計の時代から小型化や複雑化などめざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては『購入時の注意点』をご参照ください。)
職人が時間と労力を費やすことで獲得してきた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。
それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは声高に言えない面があります。
かつて手作業が担っていたプロセスを、
プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、
その違いはほぼ「別もの」といえるほど。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶である、
かつての機械時計。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して練りあげられた、
初期のクオーツ時計。
私どもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
サイズ
本文に記載
発送までの目安
3日
配送方法・送料
宅急便コンパクト
0円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する電子機器です。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手動でぜんまいを巻く手巻き時計と、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを巻き上げる、
自動巻き時計とに分かれます。
手巻きは1日に1度(なるべく決まった時間に)、
指先でリューズを回してぜんまいを巻きあげてください。
自動巻きは人間の手首の動きを利用して動力を蓄える仕組みですが、
ゼロから巻きあげる機能ではないので、
はじめは手巻き時計のように手で巻いて始動させます。
機械時計は磁気に弱いという特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電をともなう機器のそばに長時間放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
帯磁した時計は専門店で磁気を除去すれば容易に回復しますが、
上記のような機器からは離して保管することをお勧めします。
また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。
たとえ防水をうたう時計であっても、
経年変化によりガラスや金属•ゴムパッキンなどの「水際」を守る部品に、
わずかな隙間が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳に避けてください。
また悪天候や本格的な洗顔のさいはいったん外すなど、
日常的に一定の配慮を必要とします。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても2〜3年に1度は、
専門店でオーバーホール(分解整備)を受けるとよいでしょう。
定期的に内外の汚れを落とし、メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、寿命を長持ちさせる効果があります。
一見、正常に駆動している時計でも、
オイル枯れや古い油脂の固着が部品の損傷を招き、
大事にいたるケースがままあります。
水やりをしていない植物をご想像いただくと、
きっと近いものがあるでしょう。
クオーツ時計は同様のサイクルで電池交換をおこなってください。
クオーツのオーバーホールは5年ごとがおおよその目安です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても経年変化をまぬかれることはありません。
どんなに美しい人も加齢をまぬかれないのと同様です。
内外に「傷み」は生じるもの。
できるかぎりのメインテナンスを施してから
お客さまのもとへ送り出すことを心がけてはおりますが、
現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
また往時は現代とは異なり、
製造者(売り手)がユーザー側に一定の「配慮」や「工夫」、
あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に製造された精密機器です。
とくに時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」でもあったため、
大切に扱うのが〝一般常識〟と見られていました。
またそのようにつくられています。
時計がスポーツや冒険のツールとして用いられる時代以前の産物です。
用途そのものが違うとお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
一部商品を除き、故障時の保証は付帯しておりません。
修理は有償(実費)にて承ります。
その場合、送料は往路復路いずれも、
お客様のご負担となります。
あらかじめご了承くださいませ。
※ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
また、すり替えや部品窃取といった、
近年横行するトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
故障やお困りごと、使用方法のご質問等につきましては、
どうぞいつでもお気軽にお寄せくださいませ。
対処法•解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。