直径28cm×高さ4.5cm
大正〜昭和初期
1本の木をくり抜き作られた無垢のお盆です。
コーティングとされる漆等は施されておらず、素材本来の質感がそのままに時代を経た姿で現存するお盆です。
ひと昔で言うところのジャンルで「古道具」の部類に属します。
当方は古美術商の為、100年以上前に作られた古美術・骨董品を販売するのが主とするので、ご覧のような古道具は販売せずに所有しておりました。
一時期、客人にお茶を出す際に使用しておりましたが、当時はまだ元軍人の方々が店に訪問されていたこともあり「折角、美しい物を拝見しに訪ねてきたのですから、せめて漆の盆でもてなしてほしいですなぁ」と冗談混じりに言われたことがございまして、その方の戦争体験のお話を伺う上で当時を思い出すのであれば使用を控えようと漆の盆ではなく網代盆を店頭で使用するようになりました。
様々な年代が客人として訪れていた店舗でしたので、気がつく範囲で細かな変更を加えて営んでおりました。
その上で古道具に属する物は販売するには至らない年代の物でしたので、今回はじめて商品としてご案内となります。
見かけた事がある方もおられるかと思います。
ディスプレイ用に袋物などを添えて店頭に陳列していたお盆です。
時代の劣化が伴い、修復師からは漆を塗りましょうか?とのご提案もございましたが敢えて、そのままの姿にしてあります。
時代物は歴史を刻んできた姿形に味わいを感じるのが面白いところで、こちらのようなお盆をご覧になって「どこが美しいの?」と言われる方もおります。
当方はむしろ、このかすれた木の質感が使い込まなければ出せない味わいとして好みではございますが、見る方によっては首を傾げるお品物です。
しかし、ようやくアンティーク・ヴィンテージという時代のジャンル分けが一般的になり、劣化した物を好まれる感性の持ち主も増え始めました。
陶芸がお好きな方でしたら自然が生み出す予想外の釉薬の景色に魅了されたりする、あの感覚に近しいものがございます。
こちらのお盆に初期伊万里の皿を添えると更に歴史を感じますし、光を放つガラス製品を添えますと、お盆が輝きを更に引き立てます。
決して主役にはならない無垢の盆ですが、その上に添える物を最高の状態で魅せてくれます。
シックに陶器を添えて全体をまとめても渋いです。
磁器を添えると白い肌が際立ちます。
ガラスは活き活きと輝き始めます。
布でしたら糸の細部の色彩まで美しく目に届きます。
プラスチックも正反対の素材として近代的な表情を際だ出せます。
素材を楽しむ意味で力強い名脇役となるお盆です。
特に手入れ方法はございません。
使い込んでいくうちに自然と持ち主の使い方によって表情が生まれる部類の物。
小さな引っ掻き傷はございます。
それが無いと成り立たない風合いです。
一部、立ち上がり部分に割れが生じておりますが修理するほどではありません。
(気になる方は漆で傷を埋める事も可能です/あまりお薦めしません)
水をはっても漏れません。
よくぞ残ってくれたな〜というのが感心する部分です。
1本の木を切り、丸太の状態から輪切りにしてノミで凹凸を削りご覧の形状を生み出したお盆。
日本が戦争という時代を迎えた時代に作られた物。
味気のない古道具だ!と思われる方には不向きですが、これが良い味わいなんですよね〜♪ありがたい!と感じられる方には生涯、的確なその場、その場の役目を果たしてくれるお盆です。
漆は敢えて塗らない事をお薦め致します。
このままの状態で、この先100年後の表情を想像して楽しまれる方にご検討いただけましたら幸いです。
直径28cm×高さ4.5cm
大正〜昭和初期
1本の木をくり抜き作られた無垢のお盆です。
コーティングとされる漆等は施されておらず、素材本来の質感がそのままに時代を経た姿で現存するお盆です。
ひと昔で言うところのジャンルで「古道具」の部類に属します。
当方は古美術商の為、100年以上前に作られた古美術・骨董品を販売するのが主とするので、ご覧のような古道具は販売せずに所有しておりました。
一時期、客人にお茶を出す際に使用しておりましたが、当時はまだ元軍人の方々が店に訪問されていたこともあり「折角、美しい物を拝見しに訪ねてきたのですから、せめて漆の盆でもてなしてほしいですなぁ」と冗談混じりに言われたことがございまして、その方の戦争体験のお話を伺う上で当時を思い出すのであれば使用を控えようと漆の盆ではなく網代盆を店頭で使用するようになりました。
様々な年代が客人として訪れていた店舗でしたので、気がつく範囲で細かな変更を加えて営んでおりました。
その上で古道具に属する物は販売するには至らない年代の物でしたので、今回はじめて商品としてご案内となります。
見かけた事がある方もおられるかと思います。
ディスプレイ用に袋物などを添えて店頭に陳列していたお盆です。
時代の劣化が伴い、修復師からは漆を塗りましょうか?とのご提案もございましたが敢えて、そのままの姿にしてあります。
時代物は歴史を刻んできた姿形に味わいを感じるのが面白いところで、こちらのようなお盆をご覧になって「どこが美しいの?」と言われる方もおります。
当方はむしろ、このかすれた木の質感が使い込まなければ出せない味わいとして好みではございますが、見る方によっては首を傾げるお品物です。
しかし、ようやくアンティーク・ヴィンテージという時代のジャンル分けが一般的になり、劣化した物を好まれる感性の持ち主も増え始めました。
陶芸がお好きな方でしたら自然が生み出す予想外の釉薬の景色に魅了されたりする、あの感覚に近しいものがございます。
こちらのお盆に初期伊万里の皿を添えると更に歴史を感じますし、光を放つガラス製品を添えますと、お盆が輝きを更に引き立てます。
決して主役にはならない無垢の盆ですが、その上に添える物を最高の状態で魅せてくれます。
シックに陶器を添えて全体をまとめても渋いです。
磁器を添えると白い肌が際立ちます。
ガラスは活き活きと輝き始めます。
布でしたら糸の細部の色彩まで美しく目に届きます。
プラスチックも正反対の素材として近代的な表情を際だ出せます。
素材を楽しむ意味で力強い名脇役となるお盆です。
特に手入れ方法はございません。
使い込んでいくうちに自然と持ち主の使い方によって表情が生まれる部類の物。
小さな引っ掻き傷はございます。
それが無いと成り立たない風合いです。
一部、立ち上がり部分に割れが生じておりますが修理するほどではありません。
(気になる方は漆で傷を埋める事も可能です/あまりお薦めしません)
水をはっても漏れません。
よくぞ残ってくれたな〜というのが感心する部分です。
1本の木を切り、丸太の状態から輪切りにしてノミで凹凸を削りご覧の形状を生み出したお盆。
日本が戦争という時代を迎えた時代に作られた物。
味気のない古道具だ!と思われる方には不向きですが、これが良い味わいなんですよね〜♪ありがたい!と感じられる方には生涯、的確なその場、その場の役目を果たしてくれるお盆です。
漆は敢えて塗らない事をお薦め致します。
このままの状態で、この先100年後の表情を想像して楽しまれる方にご検討いただけましたら幸いです。