縦37cm×横25.5cm
歌川 国貞(うたがわ くにさだ)
天明6年5月19日[1](1786年6月15日)- 元治元年12月15日(1865年1月12日))
江戸時代の浮世絵師。のちの三代目歌川豊国。
美しい‥‥‥。
足元こそスレ・カスレが生じておりますが美しさは健在です。
帯の登り龍が花魁の生涯を語っているように力強い勢いで上に上にと泳いでおります。
女性の秘めた勇ましさを着物の絵柄で表現しているようで見る人を魅了します。
桜の季節のぼんぼりを背景に振り向く一瞬を捉えているのは着物の裾が風で揺れているので季節感も伝わってきます。
ご存知ではない方のために記載しますが、このような職業の女性は足袋を履く事は生涯許されておりませんでした。
寒い季節も素足・裸足で逞しく生きていた事を代弁しておきます。
華やかな世界の裏側を知ると日本の歴史を裏の裏、更に裏側で支えてきた人々が存在していた事を知識として知り、その当時の人の気持ちまでは理解できなくても、どのような状況下に置かれていたことかは理解できます。
儚い美しさには秘めた想いが積み重ねられ、ご覧のような謎に伝わる美しさをもたらします。
他の浮世絵でもご案内しておりますが、木版画は色の数だけ版木が作られます。
絵師による全体的な構図と色指定、そこから版を彫る彫り師、そして何度も和紙を重ねては擦る刷り師。この分業こそが成し遂げる技が江戸時代から現代に継承されております。
題材が花魁の浮世絵は華やかさを表現する為に色彩をふんだんに取り入れるので彫り師と刷り師の作業工程数が増えます。
見事に仕上がった浮世絵もやがて訪れる明治時代にヨーロッパに輸出される磁器を包む梱包材として使われ、それらが海外で高い評価を得ます。
日本人が改めて浮世絵の素晴らしさに気がつくのは昭和、平成、令和と時代が近代になるにつれてとなり美術品の枠へ君臨します。
たった1枚の絵から着物の絵柄、構図、奥行きの齎し方や和紙が持つ白の在り方。
それら以上に歴史的背景を想像しては学ぼうとするキッカケにさえなります。
こちら事務所に1年程飾っておりましたが見飽きません。
他の浮世絵も飾っておりますが、こちらの花魁も引けを取らない存在感。
何故か優しささえも感じる笑み。
傲慢では成し遂げられなかったであろう姿が日本女性の本来の根性さえ見受けられます。
根性という言葉を使ってはいけない時代に恐縮ですが根性ですよね。
経済を回していた女性たち。
美しさプラス時代物の独自の見方・鑑賞の在り方を持ち合わせた方へ。
ご検討願います。
こちらも敢えて額縁に入れずにご案内致します。
金縁、漆黒、無垢と凡ゆる額装と相性が良いので所有者の特権である額をお選びになられて直射日光の当たらない場所(色抜け防止)へ飾られてください。
縦37cm×横25.5cm
歌川 国貞(うたがわ くにさだ)
天明6年5月19日[1](1786年6月15日)- 元治元年12月15日(1865年1月12日))
江戸時代の浮世絵師。のちの三代目歌川豊国。
美しい‥‥‥。
足元こそスレ・カスレが生じておりますが美しさは健在です。
帯の登り龍が花魁の生涯を語っているように力強い勢いで上に上にと泳いでおります。
女性の秘めた勇ましさを着物の絵柄で表現しているようで見る人を魅了します。
桜の季節のぼんぼりを背景に振り向く一瞬を捉えているのは着物の裾が風で揺れているので季節感も伝わってきます。
ご存知ではない方のために記載しますが、このような職業の女性は足袋を履く事は生涯許されておりませんでした。
寒い季節も素足・裸足で逞しく生きていた事を代弁しておきます。
華やかな世界の裏側を知ると日本の歴史を裏の裏、更に裏側で支えてきた人々が存在していた事を知識として知り、その当時の人の気持ちまでは理解できなくても、どのような状況下に置かれていたことかは理解できます。
儚い美しさには秘めた想いが積み重ねられ、ご覧のような謎に伝わる美しさをもたらします。
他の浮世絵でもご案内しておりますが、木版画は色の数だけ版木が作られます。
絵師による全体的な構図と色指定、そこから版を彫る彫り師、そして何度も和紙を重ねては擦る刷り師。この分業こそが成し遂げる技が江戸時代から現代に継承されております。
題材が花魁の浮世絵は華やかさを表現する為に色彩をふんだんに取り入れるので彫り師と刷り師の作業工程数が増えます。
見事に仕上がった浮世絵もやがて訪れる明治時代にヨーロッパに輸出される磁器を包む梱包材として使われ、それらが海外で高い評価を得ます。
日本人が改めて浮世絵の素晴らしさに気がつくのは昭和、平成、令和と時代が近代になるにつれてとなり美術品の枠へ君臨します。
たった1枚の絵から着物の絵柄、構図、奥行きの齎し方や和紙が持つ白の在り方。
それら以上に歴史的背景を想像しては学ぼうとするキッカケにさえなります。
こちら事務所に1年程飾っておりましたが見飽きません。
他の浮世絵も飾っておりますが、こちらの花魁も引けを取らない存在感。
何故か優しささえも感じる笑み。
傲慢では成し遂げられなかったであろう姿が日本女性の本来の根性さえ見受けられます。
根性という言葉を使ってはいけない時代に恐縮ですが根性ですよね。
経済を回していた女性たち。
美しさプラス時代物の独自の見方・鑑賞の在り方を持ち合わせた方へ。
ご検討願います。
こちらも敢えて額縁に入れずにご案内致します。
金縁、漆黒、無垢と凡ゆる額装と相性が良いので所有者の特権である額をお選びになられて直射日光の当たらない場所(色抜け防止)へ飾られてください。