モネ「日傘を持つ女」イヤリング&イヤリングスタンド

〈「日傘を持つ女」〉 クロード・モネは「日傘をさす女」を3作品描いています。1作目は最初の妻カミーユと愛息のジャンが描かれ、モネと家族の深い愛情を感じさせます。 一方で今回の題材、2作品目の「日傘を持つ女」はカミーユの死後に描かれました。この頃のモネは人物を背景と同一視しており、2作品目の女は顔が描かれていません。 1作目とほぼ同じ構図にも関わらず、異なる表現で描かれたこの女性は、腰に赤い花をつけています。この花はヒナゲシで「アルジャントゥイユのひなげし」を引用し、カミーユを暗示していると指摘する学者もいます。 〈イヤリングスタンド〉 作品を作るにあたって、絵画全体を私なりに描き、表現しました。自作のドライフラワーとレジンで空と人物、横糸から織った織物で草原を表しました。絵画に見立てるために額縁をつけ、全体をイヤリングスタンドにする構想は、モネ企画を知った時からのアイディアでした。 〈イヤリング〉 重い雲や草花、白い服を表現していく中で、赤い花はとても象徴的です。そのため、イヤリングのメインには赤いスワロフスキーを据えました。半径のコットンパール、アナベル(白い紫陽花)、白のハイブリッドスターチス等、イヤリングに白を多様したのは、モネが光を重要視し、この作品にもその影響が色濃く出ていると感じたための選択です。 もう片方のイヤリングは、メインをブルーグリーンに変えて、制作しました。青と緑で表現されたスカーフ、空や草花の表現から拾った色ですが、それは1作目の「日傘をさす女」でカミーユが身にまとっていた色でもあります。 2作品目「日傘を持つ女」には、失った妻カミーユを彷彿とさせる色が、あちらこちらに込められています。イヤリング&イヤリングスタンドは、色や表現を私なりに解釈し、日常使いができるように制作しました。 スタンドごと部屋に飾り、時々はイヤリングを身に着ける、モネの哀しい愛情のことを少しだけ考えながら…。そんな日常はいかがでしょうか？ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ この作品は、イメージアーカイブ・ラボとのコラボ企画「minne ART MUSEUM モネとの出会い」の参加作品です。クロード・モネの「日傘を持つ女」をもとに制作しました。 クロード・モネ「日傘を持つ女」 ▼利用許諾証明書URL https://viewer.atrust-cert.com/ja/cert/ba0e5694c3cd08882ee552d2b75cd24c356319fb24c63d20b3d53c8fd472ffbe