No2『symbiosis』

こちらの作品は、ご縁あって大切にしていただける方とのご縁が叶いました。 つきましてはビジュアルの展示のみとなっております。 1950年創業の石材職人とビジュアルアーティストによる共同作品。 ▼No.2 『symbiosis』 自然が育んだ、無数の物語。それは、土と水が織りなす生命の賛歌であり、時に荒々しく、時に静かに、私たちを魅了し続けてきた。この作品は、そんな自然の営みを、モルタルと鉄筋という人工物で表現した、ひとつの試みである。 無機質な素材であるモルタルは、まるで大地そのもの。そこに、鉄筋が力強く伸び、生命の根を模倣する。光が差し込むと、モルタルの表面は、まるで山々が連なる風景を映し出す。その起伏は、自然が長い年月をかけて作り上げた、天然洞窟のよう。 しかし、この作品は、単なる自然の模倣ではない。そこには、都市という人工的な空間で生きる私たちの姿も投影されている。高層ビルが林立する都会の中で、私たちは、自然とのつながりを失いがちだ。この作品は、そんな私たちに、自然の美しさを再認識させ、心の奥底に眠る自然への憧憬を呼び覚ます。 モルタルと鉄筋という相反する素材の組み合わせは、自然と都市、有機と無機、といった対比を際立たせる。そのコントラストは、私たちの心に複雑な感情を呼び起こし、見る者の心を揺さぶる。 この作品は、静かに、そして力強く、私たちに問いかける。「あなたは、自然の中に生きていることをどれほど意識していますか？」「都市の中で、あなたは、何を失い、何を手に入れましたか？」 作品に込められた、作者の問いかけに耳を傾け、あなた自身の心に問いかけてみてほしい。きっと、新たな気づきが得られるだろう。 ▼材質 ・モルタル ・鉄筋(モルタルを支えるための骨用) ・100v電源 ▼寸法 高さ:31cm 幅:18cm 奥行き:13cm 重量 : 6g