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SEIKO Merit セイコーメリット 1958年 日本製 レディース ヴィンテージ 手巻き時計

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1958年製、セイコー《メリット》。 14金張りの美しい時計です。 《メリット》はセイコーにとって、 あるいは日本の時計史にとって、 記念すべきモデルといえます。 セイコーが戦後初めて発表したレディース向けの時計群(シリーズ)、 それが《メリット》でした。 そのころまでは大きさや装飾などから、 なんとなく「婦人物」として作られ、売られていた時計たちに、 セイコーは名前を授けることで新たな息吹を宿らせます。 《メリット》が発表され、まもなく《ソーラー》があとに続きました。 1957年のことでした。 ケース(ボディ)の仕上げは”K14 Gold Filled” 、 つまり14金張り。 いまでは見られない工藝技術の賜物です。 薄くのべた金を貼りめぐらせる技法は、 溶液に浸け電気分解で金を付着させるメッキ(Gold Plated)とは、 抜本的に質を異にする高度な伝統芸でした。 ゴールドの層が格段に厚く、たやすく褪色しません。 本品は若干の使用痕は見受けられるものの、 とてもよい状態に保たれています。 革ベルトや尾錠がオリジナルの状態で残っていたことからも、 コンディションのよさがわかります。 ただしーー。 わたくしどもはつい先日、 出品中の《セイコーフェミローレル》について、 こんなことを書きました。 〝この時計はベルト交換が一般的でなかった時代のもので、交換するなら革を切断しなければなりません。本来ならオリジナルベルトは「コレクターアイテム」として使わずにとっておくのが常ですが、今回は無傷のまま保存できません。くたびれたベルトであればオリジナルであれど、ためらいなく切ってしまうところですが……悩みどころです。〟 https://minne.com/items/41108362 本品《メリット》の革紐に関して、わたくしどもは 上記でいう「くたびれたベルト」にあたると判断……。 しかし当然ながら「ためらいなく」とはいきませんでした。 まさに断腸の思いで、オリジナルベルトをカット……。 現代の新品カーフベルトに衣がえを果たしました。 それにしても《フェミローレル》同様、 このころのコードレザー(革紐)はつまり、 時計の製造時に「くっつけてから縫っていた」わけで、 昭和のものづくりにみられる真正直な姿勢には、 ただただ驚くばかりです。 画像のキャプションに詳述しましたが、 メインテナンスに思わぬ苦戦を強いられ、 商品化するまでに長い道のりを要しました。 「可憐」や「愛らしい」といった、 昭和らしい褒め言葉が自然と想い浮かぶ値打ちもの(merit)です。 1958年 日本製 17石 手巻ムーヴメント  文字盤直径:約15mm 本体:縦 約28mm(ラグを含む)    横 約20mm(リューズを含む) 重さ:約11.1g(革ベルト/尾錠を含む) 腕まわり:約155mm〜約190mm (前後10mm程度の穴あけは可能です。 また腕まわり145mm以下の場合は、 ショートサイズの同等品に差し替えます。 いずれも無料で承りますが加工に数日を要します。) 本体(ケース):14金張り 裏蓋:ステンレスメッキ ベルト:国産カーフ本革ベルト(新品/チョコ) (オリジナル尾錠も付属) 注油・精度調整済み 日差:±30秒前後(平置) 外箱・取説等の付属品はありません  •———•———•———•———• 弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、 下記リンク先をご参照ください。 https://minne.com/@solent/letters/83465  •———•———•———•———• ※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。  本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。  性能も現代の製品には劣ります。  返品・返金は受けつけておりませんので、 「購入の際の注意点」を熟読のうえ、  慎重にご検討くださいませ。
1958年製、セイコー《メリット》。 14金張りの美しい時計です。 《メリット》はセイコーにとって、 あるいは日本の時計史にとって、 記念すべきモデルといえます。 セイコーが戦後初めて発表したレディース向けの時計群(シリーズ)、 それが《メリット》でした。 そのころまでは大きさや装飾などから、 なんとなく「婦人物」として作られ、売られていた時計たちに、 セイコーは名前を授けることで新たな息吹を宿らせます。 《メリット》が発表され、まもなく《ソーラー》があとに続きました。 1957年のことでした。 ケース(ボディ)の仕上げは”K14 Gold Filled” 、 つまり14金張り。 いまでは見られない工藝技術の賜物です。 薄くのべた金を貼りめぐらせる技法は、 溶液に浸け電気分解で金を付着させるメッキ(Gold Plated)とは、 抜本的に質を異にする高度な伝統芸でした。 ゴールドの層が格段に厚く、たやすく褪色しません。 本品は若干の使用痕は見受けられるものの、 とてもよい状態に保たれています。 革ベルトや尾錠がオリジナルの状態で残っていたことからも、 コンディションのよさがわかります。 ただしーー。 わたくしどもはつい先日、 出品中の《セイコーフェミローレル》について、 こんなことを書きました。 〝この時計はベルト交換が一般的でなかった時代のもので、交換するなら革を切断しなければなりません。本来ならオリジナルベルトは「コレクターアイテム」として使わずにとっておくのが常ですが、今回は無傷のまま保存できません。くたびれたベルトであればオリジナルであれど、ためらいなく切ってしまうところですが……悩みどころです。〟 https://minne.com/items/41108362 本品《メリット》の革紐に関して、わたくしどもは 上記でいう「くたびれたベルト」にあたると判断……。 しかし当然ながら「ためらいなく」とはいきませんでした。 まさに断腸の思いで、オリジナルベルトをカット……。 現代の新品カーフベルトに衣がえを果たしました。 それにしても《フェミローレル》同様、 このころのコードレザー(革紐)はつまり、 時計の製造時に「くっつけてから縫っていた」わけで、 昭和のものづくりにみられる真正直な姿勢には、 ただただ驚くばかりです。 画像のキャプションに詳述しましたが、 メインテナンスに思わぬ苦戦を強いられ、 商品化するまでに長い道のりを要しました。 「可憐」や「愛らしい」といった、 昭和らしい褒め言葉が自然と想い浮かぶ値打ちもの(merit)です。 1958年 日本製 17石 手巻ムーヴメント  文字盤直径:約15mm 本体:縦 約28mm(ラグを含む)    横 約20mm(リューズを含む) 重さ:約11.1g(革ベルト/尾錠を含む) 腕まわり:約155mm〜約190mm (前後10mm程度の穴あけは可能です。 また腕まわり145mm以下の場合は、 ショートサイズの同等品に差し替えます。 いずれも無料で承りますが加工に数日を要します。) 本体(ケース):14金張り 裏蓋:ステンレスメッキ ベルト:国産カーフ本革ベルト(新品/チョコ) (オリジナル尾錠も付属) 注油・精度調整済み 日差:±30秒前後(平置) 外箱・取説等の付属品はありません  •———•———•———•———• 弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、 下記リンク先をご参照ください。 https://minne.com/@solent/letters/83465  •———•———•———•———• ※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。  本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。  性能も現代の製品には劣ります。  返品・返金は受けつけておりませんので、 「購入の際の注意点」を熟読のうえ、  慎重にご検討くださいませ。

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購入の際の注意点

【ヴィンテージをおすすめする理由】 懐中時計の時代から小型化や複雑化など、 めざましい発展を遂げてきた機械時計*。 クオーツ時計**の登場(1969年)により、 その様相は一変します。 (* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述) それまでは職人が時間と労力を費やすことで、 はじめて実現しえた「精度」。 それがテクノロジーの力で、 いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。 手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。 それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。 ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、 メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、 復活や復権とは言えない面があります。 かつて手作業が担っていたプロセスを、 プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、 その違いはほぼ「別もの」といえるほど。 強度と使い勝手はやや増したものの、 手工芸品としての価値は下がってしまいました。 中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、機械時計。 またその「王位」を継承するために、 あらゆる技術を投入して開発された初期クオーツ時計。 わたくしどもがお勧めしたいのは、 そんなふたつのタイプの時計たちです。 【時計のきほん】 時計には大きく分けて、 ・機械時計 ・クオーツ時計 の2種類があります。 機械時計とは電源(電池)を用いない、 ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。 クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する電子機器です。 ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。 【機械時計の使いかた】 機械時計は手動でぜんまいを巻く「手巻き時計」と、 内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを巻き上げる、 「自動巻き時計」とに分かれます。 手巻きは指先でリューズを回してぜんまいを巻きあげてください。 自動巻きは人の手首の動きを利用して動力を蓄える仕組みですが、 それだけでは1日に必要なパワーを得られないので、 はじめは手巻き時計のように手で巻いて始動させます。 自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」機能であり、 長時間放置すれば自然と停止します。 故障ではありません。 手巻き•自動巻きいずれにも共通して、 「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」 というご質問をよくいただきます。 「どちらでもよい」が弊店の回答です。 使わない日は必ずしも巻く必要はありません。 毎日巻いて動かすほうが 機械の調子を維持しやすいとの説も耳にしますが、 たとえそうだとしても部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。 再起動させるたびに時刻やカレンダーを合わせるのは、 たしかに少々面倒ではありますが、 「OFFの日」も無意味ではないというのが弊店の意見です。 【留意点】 機械時計は磁気に弱いという特徴があります。 テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、 強い放電をともなう機器のそばに長時間放置すると、 内部が帯磁して精度が損なわれます。 磁気を帯びた時計は専門店のサービスを受ければ容易に回復しますが、 なるべく上記のような機器から離れた場所で保管することをお勧めします。 また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。 たとえ防水を謳う時計であっても、 経年劣化によりガラスや金属•ゴムパッキンなどの「水際」を守る部品に、 わずかな隙間が生じているかもしれません。 装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。 極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも念のため外すなど、 日常的に一定の配慮が必要です。 【お手入れ】 機械時計は正常に動いていても、 2〜3年に1度は専門店でオーバーホールを受けるのが理想です。 定期的に内外の汚れを落とし、メカの潤滑油を保つことで、 故障を未然に防ぎ、寿命を長持ちさせる効果があります。 クオーツ時計は2年程度のサイクルで電池交換が必要になります。 クオーツのオーバーホールは5年ごとがおおよその目安です。 【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】 どんなによい品であっても経年変化をまぬかれることはありません。 どんなに美しい人も加齢をまぬかれないのと同様です。 内外に「傷み」は生じるもの……。 お渡し前に可能なかぎりメインテナンスを施してはおりますが、 現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、 おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。 また現代とはちがい、 往時は製造者(売り手)がとり扱いや使用法について、 ユーザー側に一定の「理解」や「工夫」、 あるいは「自己責任」を求めていた時代です。 上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、 使用者が丁寧にとり扱うことを前提に製造された精密機器といえます。 とくに時計はかつて贅沢品であり、 代々引き継がれる「家宝」として流通していたため、 大切に扱うのが普通でした。 またそのようにつくられています。 時計がスポーツや冒険のツールとして用いられる時代以前の産物です。 用途そのものが違うとお考えいただくとよいかもしれません。 【アフターセールス】 販売前にオーバーホール(完全分解清掃)を施した一部商品を除き、 故障時の保証は付帯しておりません。 また近ごろ横行するすり替えや、 部品窃取といったトラブルを回避する意味からも、 ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。 ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。 故障やお困りごと、使用方法のご質問等につきましては、 どうぞお気軽にお寄せくださいませ。 対処法•解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。
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    RADO Florence ラドー フローレンス 1970年代 スイス製 レディース ヴィンテージ クオーツ時計

    作家・ブランドのレビュー 星5
    とても素敵な腕時計で大満足しています 状態も良く、サイズもピッタリでした 発送前に丁寧なご連絡もいただきありがとうございました 大切に使いたいと思います
    2024年9月28日
    by rimarin26
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    この度はご購入いただき、まことにありがとうございました。 素敵だと思ってくださり、またサイズがぴったりとのこと ラドーにとっても素敵なパートナー様に出会えたのだと思います。 とても華やかな腕時計です。 どうぞ末永くご愛用くださいませ。 ご不明点やお困りごとは どんな小さなことでもご相談くださいませ。 ご縁に心より感謝申し上げます。
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    SEIKO Joyful セイコー ジョイフル 1972年 セイコー亀戸工場製 レディース ヴィンテージ 自動巻き時計

    作家・ブランドのレビュー 星5
    初めて買ったクオーツのヴィンテージを大切に使っています。 扱いもだいぶ慣れてきたので、 2本目で機械式デビューしました(*^^*) 前回もジョイフルだったので、ゼンマイのもジョイフルがあると知って親近感で衝動買い(笑) 交互に使っていきたいと思います! 今回もいろいろご指導ありがとうございました! また質問します✨よろしくお願いいたします😊
    2024年9月19日
    by ふらふら
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    この度もご購入をいただき、 また丁寧なレビューもお寄せいただき、 心より感謝申し上げます。 初めのジョイフルはオーソドックスなクオーツ、 今回のジョイフルは個性的な機械時計と、 愉しいコンビがふらふら様の日常に 彩りをもたらしてくれるものと思います。 どんな細かいことでも小さなことでも、 どうぞご遠慮なくお尋ねくださいませ。 今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
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    ROMAN ローマン 1950年代 スイス製 18金 レディース 手巻き時計

    作家・ブランドのレビュー 星5
    ベルトも綺麗で、動きも全然現役です。お手入れ用の布もつけてくださり、長くお手入れしていきたいです
    2024年9月14日
    by yue-9
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    お買い上げいただき、 また嬉しいレビューをいただき、 心より感謝申し上げます。 長く使われずに眠っていたローマンも、 yue-9様に現代の世界へ呼び戻してもらって 感謝していると思います。 どうぞ末永くご愛用くださいませ。 ご不明な点やお困りごとなど、 いつでもご遠慮なくご一報くださいませ。 今後ともよろしくお願い申し上げます。
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