ニワトリ（25cm陶板）

ニワトリの絵の陶板です。 2024年9月に、京橋の画廊で開催した個展のDMの写真に使用した作品です。 裏面に吊り具を取り付けましたので、壁などに掛けられます。 板状に成形した鉄分の多い赤い粘土の表面に、白い粘土（化粧土）を塗って、表面にスポンジで凸凹を付け、 800℃で素焼きしたあとに、表面に直径0.5mmほどの金属の筒から粘土を絞り出して（イッチン）、絵の輪郭を描きます。 輪郭で囲った中に筆で色別に釉薬をのせて、1,250℃で本焼きしました。 熱で溶けた釉薬はガラスとなり、表面をキラキラ輝かせます。釉薬の表面に細かく入った貫入と、その下の白い化粧土の隙間から見え隠れしている赤い粘土が、作品の表情に深みを出しています。 お皿や陶板で同じデザインのものがありますが、一点一点描いておりますので、微妙に表情や色合いに違いがあります。 目をくっきりさせたいので、白目の部分には釉薬をかけずに仕上げました。 裏面は針金や木片などで、壁に掛けられるようにしてあります。木片は湿気に強い桐材、金具と針金はサビに強いステンレスです。木片と陶板は、コンクリート用のエポキシ樹脂系の接着剤でしっかりと固定してあります。