組み紐。

茶色系の刺繍糸で編んでます。 組紐とは、複数本の糸を組み合わせて作る紐で、日本を代表する伝統工芸品のひとつです。鮮やかな糸の交差による美しい模様が特徴で、美と実用性を兼ね備えています。 組紐の歴史は古く、武士の鎧兜のおどし糸や刀を下げる下緒など、武具の一部として発達しました。戦闘時にも耐え得る堅牢な組み方が現在まで受け継がれています。17世紀以降は庶民の日用品である帯締め、根付け紐などに用途が拡大しました。 組紐は、職人の手わざによって糸がしっかりと打ち込まれることで、生地に独特の張りが出ます。また、立体的に構成される美しい組目は、表面に深い陰影を描きます。 組紐は、海外でも“KUMIHIMO"として注目を集めており、アクセサリーやブレスレット、ストラップなどさまざまな用途で利用されています。