抽象画風・蓮池の絵深皿

陶器　手作り　　手描き　　一点物 縦21cm 横20.5 高さ3.5cm 印象深かった思い出話を一つ。 家から車で10分位行くと，地元では有名な蓮根の産地があります。 見渡す限り蓮根畑（池）が広がっており、田んぼとは趣の異なる美しい緑の風景が見られます。 季節になるとピンクや白の大ぶりの花を咲かせ、より美しさが増すのです。 蓮池の周りは作業車がやっと通れる程度のあぜ道が網の目のように走り、自然の散歩道としては贅沢極まりない。 ある日、散歩していると急に雲が湧き出し日をさえぎり、風景が一変しました。 物は変わらないのに光（日光）の質量が変わると、物が変わる。 その有様に心が動かされました。 画家モネが追い求めた光とは、光の変化により一つと同じでない永遠に変化する被写体（モチーフ）及び美を約束するものなのかな、などと呟きながら歩き続けたことを思い出します。 そういう胸にしまい込んだ光景が何かの拍子に顔を覗かせることがあります。 思い出の光景が素晴らしく、幾多の風景画家は絵具で紙やキャンパスに再現する作業のもどかしさに四苦八苦したであろうことは容易に想像できます。 これはそんな思いで作った絵皿です。 ※　陶器（土もの）は磁器とは異なり、柔らかで温もりのある陶肌です。 使用には問題の無い程度のピンホール（釉穴）や小さな釉剥げなどもある場合がありますが、それらも「土もの」の個性であり、味わいと思っていただければ幸いです。 土もの特有の不完全な美と言いますか、魅力ですね。 陶器は土ものなので、実物を手にすると画像のイメージに比べて素朴な印象を持ちます。 しかし、それも最初だけで馴染んでくると、実物の良さと言いますか、質感や素朴さがしっくりくるようになりますよ ※　ご使用されている端末によっても違ってきますが、画像と実物の色は全く同じにはなりませんのでご了承下さい。