シリアル番号、文字盤の様式、キャリバー(メカ)の型式、
外箱や取扱説明の意匠等から、
1940年代末期か’50年代初頭の作と類推されます。
“Jaeger”抜きの“Le-Coultre”銘であることから、
北米市場向けの製品と見られます。
14金製のケース(ボディ)は、
高額な課税(関税)を避ける目的で、
米国内で製造されたようです。
放射状に配された極太ゴシックのローマ数字。
1950年代から’70年代にかけては、
同様の意匠をあたえられた時計が
様ざまなブランドから発表され、人気を博しました。
アンティーク時計の蒐集家や研究者のあいだでは、
「このデザインを最初に腕時計に採用したのはどのブランドか」
といった論争がほぼ定期的に巻き起こります。
様ざまな意見や見方がありますが、諸説のうち
どちらかといえば〝主流派〟に属する憶測のなかで
しばしば推挙されるブランドが、
カルティエ(仏)とダンヒル(英)です。
いずれも1930年代の作品群であり、そして、
それらはすべてジャガー・ルクルト作の
OEM製品(外注品)にほかなりませんでした。
つまり、ジャガー・ルクルトこそが、
このデザインの「元祖」であり、
「本家本元」であった可能性が高いというわけです。
ほとんど使用感のない良品です。
オリジナルボックスと取扱説明書が付属します。
日本国内で分解整備をおこなっています(2025年3月)。
1950年代 スイス製
17石 手巻ムーヴメント
14金イエローゴールド製
文字盤直径:約16mm
本体:縦 約24mm (ラグを含む)
横 約19mm(リューズを含む)
重さ:約10.5g(革ベルト•尾錠を含む)
腕まわり:〜約185mm
日差:±30秒前後(平置)
分解整備済み
外箱/オリジナルベルトおよび尾錠/取扱説明書 付属
シリアル番号、文字盤の様式、キャリバー(メカ)の型式、
外箱や取扱説明の意匠等から、
1940年代末期か’50年代初頭の作と類推されます。
“Jaeger”抜きの“Le-Coultre”銘であることから、
北米市場向けの製品と見られます。
14金製のケース(ボディ)は、
高額な課税(関税)を避ける目的で、
米国内で製造されたようです。
放射状に配された極太ゴシックのローマ数字。
1950年代から’70年代にかけては、
同様の意匠をあたえられた時計が
様ざまなブランドから発表され、人気を博しました。
アンティーク時計の蒐集家や研究者のあいだでは、
「このデザインを最初に腕時計に採用したのはどのブランドか」
といった論争がほぼ定期的に巻き起こります。
様ざまな意見や見方がありますが、諸説のうち
どちらかといえば〝主流派〟に属する憶測のなかで
しばしば推挙されるブランドが、
カルティエ(仏)とダンヒル(英)です。
いずれも1930年代の作品群であり、そして、
それらはすべてジャガー・ルクルト作の
OEM製品(外注品)にほかなりませんでした。
つまり、ジャガー・ルクルトこそが、
このデザインの「元祖」であり、
「本家本元」であった可能性が高いというわけです。
ほとんど使用感のない良品です。
オリジナルボックスと取扱説明書が付属します。
日本国内で分解整備をおこなっています(2025年3月)。
1950年代 スイス製
17石 手巻ムーヴメント
14金イエローゴールド製
文字盤直径:約16mm
本体:縦 約24mm (ラグを含む)
横 約19mm(リューズを含む)
重さ:約10.5g(革ベルト•尾錠を含む)
腕まわり:〜約185mm
日差:±30秒前後(平置)
分解整備済み
外箱/オリジナルベルトおよび尾錠/取扱説明書 付属
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0円(追加送料:0円)
全国一律
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購入の際の注意点
【ヴィンテージをおすすめする理由】
懐中時計の時代から小型化や複雑化など、
めざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述)
それまでは職人が時間と労力を費やすことで、
はじめて実現しえた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。
それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは言えない面があります。
かつて手作業が担っていたプロセスを、
プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、
その違いはほぼ「別もの」といえるほど。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、機械時計。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して開発された初期クオーツ時計。
わたくしどもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する電子機器です。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手動でぜんまいを巻く「手巻き時計」と、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを巻き上げる、
「自動巻き時計」とに分かれます。
手巻きは指先でリューズを回してぜんまいを巻きあげてください。
自動巻きは人の手首の動きを利用して動力を蓄える仕組みですが、
それだけでは1日に必要なパワーを得られないので、
はじめは手巻き時計のように手で巻いて始動させます。
自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」機能であり、
長時間放置すれば自然と停止します。
故障ではありません。
手巻き•自動巻きいずれにも共通して、
「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」
というご質問をよくいただきます。
「どちらでもよい」が弊店の回答です。
使わない日は必ずしも巻く必要はありません。
毎日巻いて動かすほうが
機械の調子を維持しやすいとの説も耳にしますが、
たとえそうだとしても部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。
再起動させるたびに時刻やカレンダーを合わせるのは、
たしかに少々面倒ではありますが、
「OFFの日」も無意味ではないというのが弊店の意見です。
【留意点】
機械時計は磁気に弱いという特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電をともなう機器のそばに長時間放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
磁気を帯びた時計は専門店のサービスを受ければ容易に回復しますが、
なるべく上記のような機器から離れた場所で保管することをお勧めします。
また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。
たとえ防水を謳う時計であっても、
経年劣化によりガラスや金属•ゴムパッキンなどの「水際」を守る部品に、
わずかな隙間が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。
極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも念のため外すなど、
日常的に一定の配慮が必要です。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても、
2〜3年に1度は専門店でオーバーホールを受けるのが理想です。
定期的に内外の汚れを落とし、メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、寿命を長持ちさせる効果があります。
クオーツ時計は2年程度のサイクルで電池交換が必要になります。
クオーツのオーバーホールは5年ごとがおおよその目安です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても経年変化をまぬかれることはありません。
どんなに美しい人も加齢をまぬかれないのと同様です。
内外に「傷み」は生じるもの……。
お渡し前に可能なかぎりメインテナンスを施してはおりますが、
現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
また現代とはちがい、
往時は製造者(売り手)がとり扱いや使用法について、
ユーザー側に一定の「理解」や「工夫」、
あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に製造された精密機器といえます。
とくに時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」として流通していたため、
大切に扱うのが普通でした。
またそのようにつくられています。
時計がスポーツや冒険のツールとして用いられる時代以前の産物です。
用途そのものが違うとお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
本品にはお買い上げより1箇年間の修理保証が付帯します。
お客様の故意や過失によらない自然発生に起因する故障については、
期限内にかぎり無償で修理します。
ただし送料については往路復路ともにお客様のご負担となります。
また近ごろ横行するすり替えや、
部品窃取といったトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
故障やお困りごと、使用方法のご質問等につきましては、
どうぞお気軽にお寄せくださいませ。
対処法•解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。