スウェーデンの巨匠スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)がデザインした、グスタフスベリ社のボーヒュース(Bohus)シリーズの両口クリーマーです。
ボーヒュースは1959〜1963年に製造された耐熱陶器(Ugnseldfast)のシリーズで、深みのある青い釉薬と機能的なフォルムが特徴です。両側に「「hällpip(注ぎ口)」と呼ばれる2つの口が付いており、クリーマー、ソースポット、小鉢、取り分けボウルなど、さまざまな用途で使用されていました。
リンドベリのミッドセンチュリーデザインを代表する、実用性と美しさを兼ね備えた逸品です。裏面にはアンカーマーク、「GUSTAVSBERG SWEDEN BOHUS UGNSELDFAST」および年号「63」の刻印があります。
■ボーヒュースとベルサの関係
「ボーヒュース(Bohus)」はフォーム(器の形)を示す名前です。リンドベリは1961年にこのフォームに葉っぱの絵付けを施したベルサ(Berså)を発表し、グスタフスベリを代表する大ヒットシリーズとなりました。つまり、このボーヒュースの青無地クリーマーは、あの有名なベルサのクリーマーとまったく同じ形です。
▲ ベルサ(Berså)のクリーマー — ボーヒュースとまったく同じフォームに葉っぱの絵付けを施したもの
ベルサが1961年にデザインされ、この青無地のボーヒュースは1963年までしか製造されなかったことからもわかるように、ベルサの登場によって無地のボーヒュースは役目を終えたと考えられます。そのため製造期間がわずか数年と短く、ベルサほど広く流通しなかったため、もともとの生産数が少なかった希少性が高いアイテムといえます。ベルサのルーツとも言えるこの器は、リンドベリのデザインの変遷をたどるうえでも貴重な資料的価値があります。
→ ベルサの商品一覧を見る
グスタフスベリ — 200年の歴史を持つスウェーデン陶磁器の聖地
ストックホルム群島ヴェルムド島に位置するグスタフスベリ工場
1825年、ストックホルム群島のヴェルムド島に創設されたグスタフスベリ磁器工場。当初はイギリス式の製法を導入し、1839年に現在も知られる錨(アンカー)のマークを採用しました。1863年にはコーンウォールから粘土を輸入し、ボーンチャイナの生産を開始。やがてスウェーデンを代表する磁器ブランドへと成長しました。
グスタフスベリのアートディレクター、スティグ・リンドベリ(1916–1982)
黄金時代を築いた巨匠たち
1917年に初代アートディレクターに就任したヴィルヘルム・コーゲ(1889–1960)は、「美しい日用品をすべての人に」という理念のもと、労働者向けの食器「リリエブロー」を発表。さらにアルジェンタ、ファルスタなどの名シリーズを生み出しました。
1949年にコーゲの後任となったスティグ・リンドベリ(1916–1982)は、ベルサ、スピサリブ、プルーヌス、アダムなど数々の名作を手がけ、グスタフスベリの黄金時代を築きました。「千の芸術家(Tusenkonstnären)」と呼ばれた彼は、陶磁器だけでなくテキスタイル、ガラス、グラフィックデザインなど多岐にわたる分野で活躍しました。
グスタフスベリ工場の装飾部門でコーヒーカップに絵付けをする職人
このほか、ベルント・フリーベリ(1899–1981)は中国宋代の青磁に影響を受けた独自の釉薬技法で世界的な評価を得、リサ・ラーソン(1931–2024)はシャモット粘土を用いた愛らしい動物フィギュアで日本でも絶大な人気を誇りました。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド
グスタフスベリのバックスタンプの変遷(1825–1993年) 出典:Jane Fredlund, Stora antikboken, 2021
グスタフスベリの食器には裏面にバックスタンプ(刻印)が施されています。このスタンプのデザインは時代とともに変化しており、製造年代を特定する重要な手がかりとなります。1839年に採用された錨(アンカー)マークは現在まで同社のシンボルとして受け継がれています。1993年にオリジナルの食器生産が終了し、現在はHPF社が復刻版を製造しています。ヴィンテージ品はフリント陶器やフェルトスパット磁器で、復刻版のボーンチャイナとは素材が異なります。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・作家:Stig Lindberg / スティグ・リンドベリ
・種別:両口クリーマー(両注ぎ口付き小鉢)
・シリーズ:Bohus / ボーヒュース
・素材:耐熱陶器(Ugnseldfast)
・釉薬:ブルー
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スウェーデンの巨匠スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)がデザインした、グスタフスベリ社のボーヒュース(Bohus)シリーズの両口クリーマーです。
ボーヒュースは1959〜1963年に製造された耐熱陶器(Ugnseldfast)のシリーズで、深みのある青い釉薬と機能的なフォルムが特徴です。両側に「「hällpip(注ぎ口)」と呼ばれる2つの口が付いており、クリーマー、ソースポット、小鉢、取り分けボウルなど、さまざまな用途で使用されていました。
リンドベリのミッドセンチュリーデザインを代表する、実用性と美しさを兼ね備えた逸品です。裏面にはアンカーマーク、「GUSTAVSBERG SWEDEN BOHUS UGNSELDFAST」および年号「63」の刻印があります。
■ボーヒュースとベルサの関係
「ボーヒュース(Bohus)」はフォーム(器の形)を示す名前です。リンドベリは1961年にこのフォームに葉っぱの絵付けを施したベルサ(Berså)を発表し、グスタフスベリを代表する大ヒットシリーズとなりました。つまり、このボーヒュースの青無地クリーマーは、あの有名なベルサのクリーマーとまったく同じ形です。
▲ ベルサ(Berså)のクリーマー — ボーヒュースとまったく同じフォームに葉っぱの絵付けを施したもの
ベルサが1961年にデザインされ、この青無地のボーヒュースは1963年までしか製造されなかったことからもわかるように、ベルサの登場によって無地のボーヒュースは役目を終えたと考えられます。そのため製造期間がわずか数年と短く、ベルサほど広く流通しなかったため、もともとの生産数が少なかった希少性が高いアイテムといえます。ベルサのルーツとも言えるこの器は、リンドベリのデザインの変遷をたどるうえでも貴重な資料的価値があります。
→ ベルサの商品一覧を見る
グスタフスベリ — 200年の歴史を持つスウェーデン陶磁器の聖地
ストックホルム群島ヴェルムド島に位置するグスタフスベリ工場
1825年、ストックホルム群島のヴェルムド島に創設されたグスタフスベリ磁器工場。当初はイギリス式の製法を導入し、1839年に現在も知られる錨(アンカー)のマークを採用しました。1863年にはコーンウォールから粘土を輸入し、ボーンチャイナの生産を開始。やがてスウェーデンを代表する磁器ブランドへと成長しました。
グスタフスベリのアートディレクター、スティグ・リンドベリ(1916–1982)
黄金時代を築いた巨匠たち
1917年に初代アートディレクターに就任したヴィルヘルム・コーゲ(1889–1960)は、「美しい日用品をすべての人に」という理念のもと、労働者向けの食器「リリエブロー」を発表。さらにアルジェンタ、ファルスタなどの名シリーズを生み出しました。
1949年にコーゲの後任となったスティグ・リンドベリ(1916–1982)は、ベルサ、スピサリブ、プルーヌス、アダムなど数々の名作を手がけ、グスタフスベリの黄金時代を築きました。「千の芸術家(Tusenkonstnären)」と呼ばれた彼は、陶磁器だけでなくテキスタイル、ガラス、グラフィックデザインなど多岐にわたる分野で活躍しました。
グスタフスベリ工場の装飾部門でコーヒーカップに絵付けをする職人
このほか、ベルント・フリーベリ(1899–1981)は中国宋代の青磁に影響を受けた独自の釉薬技法で世界的な評価を得、リサ・ラーソン(1931–2024)はシャモット粘土を用いた愛らしい動物フィギュアで日本でも絶大な人気を誇りました。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド
グスタフスベリのバックスタンプの変遷(1825–1993年) 出典:Jane Fredlund, Stora antikboken, 2021
グスタフスベリの食器には裏面にバックスタンプ(刻印)が施されています。このスタンプのデザインは時代とともに変化しており、製造年代を特定する重要な手がかりとなります。1839年に採用された錨(アンカー)マークは現在まで同社のシンボルとして受け継がれています。1993年にオリジナルの食器生産が終了し、現在はHPF社が復刻版を製造しています。ヴィンテージ品はフリント陶器やフェルトスパット磁器で、復刻版のボーンチャイナとは素材が異なります。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・作家:Stig Lindberg / スティグ・リンドベリ
・種別:両口クリーマー(両注ぎ口付き小鉢)
・シリーズ:Bohus / ボーヒュース
・素材:耐熱陶器(Ugnseldfast)
・釉薬:ブルー
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