鋳造と鍛造の違いについて

こんにちは ENERGEIAの中の人です 今回は鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の違いについてです 鋳造(ちゅうぞう)とは溶かした金属を型に流し込んで製造する方法です 鋳造のメリットは型があれば何百個、何千個でもコピーできるので、世の中に溢れるアクセサリーやジュエリーのほとんどがこの方法で作られてます 最近では型を3Dプリンタで制作されたりしてます まさかパソコンでジュエリーを作ってるなんて驚きですよね デメリットとしては溶かした金属を型に流し込む際に金属の中に空気の気泡が入り込んだり、密度にムラがあり金属として弱くキズや変形しやすいことです 鍛造(たんぞう)とは金属をトンカチで叩いたりして製造する方法で、刀を作る姿を想像して頂ければ分かりやすいかと思います 鍛造のメリットは叩く事で金属の密度が高くなり金属がギュッとしまっていて硬くすることができ、鋳造(ちゅうぞう)と比べてキズや変形に強く金属の質が高いことです 同じ金属でも製造方法で硬さが違うという事を知らない製作者も結構います デメリットとしては鋳造(ちゅうぞう)のようにコピー出来ない、ひとつひとつ完全に手作りのため手間が凄くかかってしまうことです 場合によっては制作時間が何日もかかってしまい、職人に支払う何日か分の料金を上乗せしないといけないため高額になってしまいます ヤスリで削って形を整えたり溶接したり等の手間もかかってしまうので鍛造で制作してる製作者はかなり少ないです 「ビッカース硬度 シルバー925」で検索すると製造方法で硬さが違う、鍛造(たんぞう)で作るとビッカース硬度150以上にすることが出来ると書かれてます 150以上というのはハードプラチナ(ビッカース硬度110)よりも全然硬いということになります シルバーがプラチナより硬いって嘘でしょと思われるかもしれないですが事実なんです 私の制作方法は一部のパーツのみ鋳造(ちゅうぞう)することがあるくらいで基本的には全て鍛造(たんぞう)で制作してます 何が質問がありましたらお気軽にご連絡くださいませ
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彫金職人/ジュエリー職人

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