「常連さん」ってなんだろう

「常連さん」ってなんだろう

公開日: 2022/12/18
久しぶりのレター更新です。 11月から少しずつですが製作を再開しております。 minneでの販売はランチョンマットのみセミオーダー、あとは単品物の完成品がメインになっています。 以前に比べて販売数はかなり絞られておりますが、体調が戻るまでしばらくの間は品数も少なくなりますので、どうかご理解いただけますと幸いです。 特に今期、2023年春の入園入学セットのセミオーダーについては、当初の予定通りとは行かずminneでのオーダー受付を取りやめる事となり、それについてはお待ちいただいていたお客様には申し訳ありませんでした。 これについてはギリギリまで熟慮したのですが、体力面や精神的な負担が大きい事からも、1件1件違う型紙を作ったり仕様が変わってしまうセミオーダーはやめて、minneは完成品のみの販売とさせて貰いました。 (近隣や友人知人限定にしたのは、型紙が統一されていることと、仕様や納期、支払いの件でも比較的スムーズにやり取りがしやすいことから、負担の少ない方法のみ取らせて貰いました) (minne経由の場合、メッセージのやり取りに時間がかかったり、備考欄に仕様が書いてない、柄の選別がされていないなどの方も多く、製作までに時間がかかったりするため今期はとりやめました) 5月にtwitterが大きくバズったことで多くの方からリクエストももらい、ある意味ビジネス拡大のチャンスではあったのですが、 私自身は「無理なく、楽しく作る事」を優先したいと考えています。 利益を上げるよりは、自分で作りにくい、準備が大変な親御さんへの手助けになればよいという気持ちで続けているので、 フォロワーさんも増えている中、敢えて縮小傾向に動いているのは逆行以外の何者でもないのですが、 心身の調子を崩してハンドメイドが苦痛になるよりはマシだな、という事で上記の判断についてはご理解下さい。 ************************ この中で、やっぱり多くの方からお問い合わせやご意見も頂きました。 その中でちらほら出たのが、 「ずっと作って貰うのを待っていたので特別にお願い出来ませんか」 「今まで●回買ったのですが駄目でしょうか」 「上の子に買ったので下の子も同じ作家さんに頼みたかった」 「常連ということでお願い出来ませんか」 という表現でした。 これについては本当に心苦しくも全てお断りしております。 今まで買って下さった方、リピーターさんも大切なお客様である事には代わりがありませんが、 1人特例を作ってしまうと、お断りした他の方にも申し訳ありませんし、 特別扱いされたその人は自分は特別だ、と思ってしまい更に助長してしまう可能性が0ではありません。 個人的には、自らを「常連」「リピーター」として自負して作家(もしくは経営者)に特別扱いを求める人は、 良いお客様ではないな、と考えています。 沢山買った(貢献した)からその分報いろ、は札束で相手の頬を殴りに来ているのと同じです。 少なくともぼちゃ工房は、リピーターさんであれ、ご新規さんであれ、どちらも大事なお客様です。 買った回数、金額、付き合いの長さや個人的な事情を提示して動かそうとするのはどうかおやめ下さい。 あと昨年まで何度か「購入時間制限」として、リピーターさんは購入開始時間20分経つまで待機、などご不便をかけておりましたが、 これについても一部の「良くないお客様」による新作買い占め防止の為の措置でした。 買い慣れたお客様と、初めて買う方では購入手続きのスピードも変わってきます。 作品が欲しいのに、狙っていた物が買えなかった、が何度も続けばそのお客様は離れてしまいます。 既にぼちゃ工房の作品を複数持っているにもかかわらず、新作も複数個買う、買い占める方がおられた為、 お客様が諦めて離れてしまった事もございます。 一部の常連さんが沢山買えばその時は潤っていても、その人達が飽きて離れた時、もはや新規のお客様もいない、となれば活動は続けられません。 コンサル先生やアカウントの人は、常連は太客だから大事にしろ、と言う方が多いですが、 私はこれから買いたいな、という方も大事にしたいと考えています。 (買い占めが悪質だと判断した方は以降の購入をお断りさせて貰っています) 幸い、ぼちゃ工房のリピーターさんの多くは優しい方が多く、 「ご新規さんに買って欲しいから今回はちょっと様子見します」という方もいらっしゃいます。 私としては「我こそが全部買う!」という方よりは、「皆にも手に取って欲しい」という、そういったお客様こそ大事にしたいです。 先日読んだ記事にもありました。 これは飲食店での話ですが、バーのマスターとの話が楽しくてカウンターを占拠する常連ばかりの店は 新規の方が入ってきてもすぐ出て行く→あの店は常連がいつもいるから行きにくいな→人が減る→店としてもマイナス そんな時に、「新しいお客さんきたから今日はこの辺で帰るね」とスマートに場を辞する事が出来る人こそ良き常連である、との話でした。 ハンドメイドの販売でも同じだなあとすごく腑に落ちた内容でした。 もしこのレターを読んだ方の中で、「自分は今までこれだけ買ったのに(特別扱いもない)」と思っている方。 その考えは少し横に置いていただくか、もしくはリピーターさんへの優遇がある作家さんを探してみて下さい。 リピーターさんは私にとっても大変ありがたいお客様ですが、今でも気持ちの良いお取引が出来ている方は、 そういった下心などを見せて来ない方です(むしろこちらの事情をご考慮下さった上でお取引下さっています)。 これは私だけではなく、他の作家さんに対しても同様だと思っています。 どうかご理解いただけますと幸いです。

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