夜が終わり、
空と海のあいだに
いちばん静かな時間が流れるころ。
それは、風さえも息をひそめるような、
穏やかな朝のはじまり。
くまさんたちは、
こんぺいとうの森の夜明けに、
小さく光るかけらを見つけました。
ふんわり、やわらかな
もも色とみず色。
その色は、どこか懐かしくて
心にすっとなじむような気がしました。
「これ、朝の海みたい。」
小さな声が、森にこぼれます。
くまさんたちは、星のかけらをそっと集めて、
そこからひとつの絵が生まれました。
それが、「朝凪」です。
空と海の境いめが溶けるように、
やさしい色たちがにじむ柄は、
見ているだけで心が静かになっていきます。
今日がはじまる、すこし前の静けさ。
風が止んで、
光が目を覚ますまえの、
あの ひとときのような。
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