私は東京の下町で生まれ育ちました。
都会でありながら、時間がゆっくりと流れているような
穏やかで温かい街です。
今でも昔ながらの街並みや、お店が数多く残っています。
一方で一軒、また一軒と、
古い建物がひっそりと姿を消しています。
散歩していると、新しい建物を見つけては、
「ここ、前は何があったっけ…」
こんな会話が増えてきました。
「日々失われていく下町の街並みをカタチに残したい」
街並はがきは、そんな思いから生まれた作品です。
このはがきは、実際にある下町の建物を
モチーフにした作品が、数多くあります。
中には、当時の建物をそのまま再現したものも。
下町の風景を、小さなハガキに残すことで、
世代を超えて、多くの人に伝えていけたら嬉しいです。