ステンドグラス工房　ケルブ

ステンドグラス工房ケルブのギャラリーをご覧いただきありがとうございます。

当工房は広島県尾道市にあるステンドグラスの工房です。

2004年からステンドグラスの制作を始めています。ステンドグラスの技法で制作したものだけでなく、フュージングの技法を使った作品も制作しています。工房にて作品販売のほかに、ステンドグラス教室、制作体験教室をおこなっています。


ガラスの魅力は人それぞれいろいろあると思いますが、私は

①場所による見え方の変化
②加工しにくい
③劣化しにくい

という所に魅力を感じています。

＜①場所による見え方の変化＞
ガラスは透明なものはもちろん不透明なものも光を通し、その特徴を生かしていろんな場面に利用されています。光の強さによって見え方が異なりますしガラスの向こう側に見える風景もゆがんだり色がついたりして少し違うものに見えます。また表面の状態によっても光って見えたりマットな感じで落ち着いた感じに見えたりします。作品が完成した時点で達成感はあるのですが、初めて光を通して見た時想像より良く見えていつも感動してしまいます。

＜②加工のしにくさ＞
ガラスは固い素材なので加工しにくいという特徴があります。ガラスを切る時はガラスカッターで表面にキズを付け「割る」という作業になるので直線または直線に近い曲線でしか切ることができません。そのためきつい曲線を切る時は何度も直線で切って丸くしていきます。手間がかかりますし廃棄する部分も多くなります。また絵付けをする時は専用の絵具で筆で描いていきますが、紙や布と異なりガラスには絵具がしみ込まないため思い通りの濃さで描くことが難しいです。このような難しさがありますがうまくできるとうれしく思いますし、それが制作のモチベーションになっています。

＜③劣化しにくい＞
ガラス製品は落としたりすると壊れてしまうのでもろいというイメージがありますが、ガラスそのものはとても固く、かつ安定した物質で大きな力や熱が加わらない限りは色や形が変化しにくいという特徴があります。ヨーロッパの古い教会のステンドグラスを見ても鮮やかな色が残っていますし、古い時代のガラスの器が残っていたりと劣化のしにくさを表しています。大切に扱えば末永く楽しむことができる素材だと思いますし、私の死後も使ったり飾ったりしてもらえる可能性を想像すると作り甲斐があります。


このようなガラスの魅力を感じながら日々制作しています。目指している作品は

「見たり身に着けると楽しく、癒される作品」

です。毎日の生活ではストレスを感じたり落ち込んだりすることもありますが、身に着けて外出すると気分が上がったり、部屋の中にあって眺めていると心が落ち着く…そんな作品ができるよう心がけています。

2004年よりステンドグラスの制作を始めました。
何かものづくりの趣味を始めたいと思い、近所にあったステンドグラス教室に通い始めたのがきっかけです。ランプや小物を制作するうちにもう少し難しい作品の制作もしてみたくなり専門学校に入り、ヨーロッパの教会にあるステンドグラスの制作技法を学びました。電気炉でガラスを溶かす「フュージング技法」も独学で挑戦し、現在は今までに習得した技法を駆使して作品を制作しています。

伝統的な窓パネルやランプなどの作品だけでなく、和風や独創的な表現を目指して制作しています。