スパイスとお菓子　すきずき

スパイスとハーブを使った焼き菓子のお店です。
甘いお菓子からしょっぱいお菓子、お酒のおつまみ、珈琲紅茶のお供。なんでもございます。

海外では、”スパイスのお菓子”はメジャーなジャンルの１つです。”d'epice”と名付けられたお菓子は長い歴史を持ち人々に愛されるお菓子です。
遠い昔、ヨーロッパ諸国ではお砂糖の入手難易度が日本よりも難しい時期がありました。
「少しでも甘いものを」「ちょっとでも贅沢なものを」そんな気持ちからスパイスをお菓子に使うレシピが生み出されました。
時代が変わりお砂糖が手に入るようになってから、あるいはスパイスという素材の立場が変わる過程で、徐々に姿を消していったスパイスのお菓子たち。けれども今でもヨーロッパの地方では「郷土菓子」として生き残ったスパイスを練りこんだお菓子を見つけることができます。
外国の人にとっては懐かしい、日本にとってはまだまだ新しい。そんな不思議なお菓子が”スパイスのお菓子”です。

こんな背景がありながらも日本ではスパイスやハーブと言えばオシャレ料理やカレーに使われる印象が強く、お菓子に入れるイメージがほとんどありません。
たまに食器棚の奥の方でほこりをかぶっているスパイス瓶があったりする。意外と使い切るのが難しい食材でもあります。
もったいない。とてももったいない！　こんな素敵な素材で、こんなにも面白いことができるのになんてもったいないんだろう！
スパイスのことを知ってほしい。使ってほしい。あわよくば、好きになってほしい。そして最終的に一緒になって「おいしいよね！！」と言いたい。
自分はあくまでもお菓子を作る人。ならばその手段はお菓子であるべきだ。
自分が大好きな「スパイスのお菓子」を広めると同時にスパイスの魅力も一緒に知ってもらおう！
当店はそんな気持ちから生まれたお店です。

お店のマークは店名の由来となった『たでの花』です。
誰かが疑問に思っても好きなものは好き。
たで食う虫もすきずき、なのです。



Q「あれ、ハーブも取り扱ってるの…？」

はい。スパイスもハーブも両方取り扱いしております！
スパイスもハーブも同じ植物ですがスパイスは「香辛料のうち、利用部位として茎と葉と花を除くものの総称」、ハーブは「香辛料のうち、茎と葉と花を利用するものの総称」（全日本スパイス協会より引用）と分類されております。どちらも大きなくくりで”香辛料”ですがこんな違いがあります。
例えばフェンネル、和名ウイキョウですが。葉っぱはハーブ。実は分類上スパイス。根もこの定義ではスパイスですが、実際にはスパイスとは言わずにほとんどの方が”野菜”と答えていたり…。
実はこの分類方法だけではなく別の分類方法も存在し、使う場合は特に区別なく香りや特性を考えて使います。
専門書や図鑑の中にも一緒くたになって掲載されているものもしばしば。大きなくくりの香辛料と表現するのがブレなく正しく伝わることも多いです。
「スパイスのお店だから使うのはこっちだけね」とはあまりにももったいない！

……いやこれも言い訳です。自分が好きだから使いたいだけです。おいしく作りますので許してください。

そんなわけで、店舗の名前にはスパイスをいただいておりますがスパイスもハーブも一緒に取り扱いしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

店主。

好きなものはお母さんのシナモントースト。気がつけばお菓子を作るようになり、自然と専門学校に行き業界に飛び込む。

「自分が好きなものは何なのか」と常に考え修業すること１０年。
目につくのはスパイスのお菓子ばかり。ならばと思い立ち本格的に勉強をはじめ、着想５年をかけ「スパイスとお菓子　すきずき」をオープン

スパイス×お菓子ってとっても面白い！　そんな気持ちで今日も元気に営業中