「Story of “Ratanakiri-blue”③④ 〜レアストーン・ラタナキリブルーのお話〜
https://minne.com/@vi-vi/letters/25443」の続き
⑤
そうして炎の中をくぐった後、遂にラタナキリブルーとしての姿を現すのです。
現地ではラタナキリで採れるジルコン全てを総称として「トゥボーンラタナキリ(ラタナキリ石)」、そしてこの特別な石を「トゥボーンポアキエウラタナキリ(ラタナキリの青い石)」と呼んでいます。
燃えるようなガーネットレッドとは正反対の、涼しげで鮮やかなブルー。
一口にブルーと言ってもいろんな青色が存在します。
甘いソーダキャンディーのような色、爽やかなアクアマリン色、緑がかった水色…
どれも甲乙つけられないほど美しいのですが、率直に言うと希少性には差があります。
青の素質を持ったジルコンはラタナキリ以外でも発掘されていますが、美しく鮮やかなブルー発色と輝きを持ち合わせたブルージルコンとして、このラタナキリ産に勝るものは世界に存在しないと言われています。
その中でも、特に濃いエナメルブルーのものは元来希少価値が高く、加えてラタナキリブルーの産出そのものが落ちている今、カラー、クオリティー、カラット、カットの全てを兼ね備えたパーフェクトルースは数えるほどしか存在ません。
それゆえにレアストーンとして、物によっては数十万円〜数百万円の値で取引されるのも決して不思議なことではないのです。
⑥
ブルージルコンとして目覚めた原石は、熟練した職人達の手によって宝石へと姿を変えていきます。
まずは大きさ、形などで分類した原石を、それぞれの原石に一番ふさわしい形に大まかにカットします。
その後、別の機械を用いてまた一つ一つ、みずみずしく輝くよう、丁寧にカットが追加され、磨きあげられていきます。