文香　仲春から初夏へ

今回の文香は、これまでの俳画と描き手の方が違います。 描かれる方が変われば、絵の雰囲気もかなり違うことを感じて、 楽しんでいただければと思います。 左から、藤・椿・紫陽花・石楠花・百合です。 直径５センチと４センチの文香が各１枚ずつ計１０枚のセットです。 手漉き楮紙に印刷をしています。２枚の紙の間に粉にしたお香を挟んでいます。粉にするお香は７種類です。どのお香の香りが強くなるかは、その時次第です。甘い香りを強くしたい時は、塗香を少し多目に入れています。終わった文香は、中の香を取り出して、燃やしてください。お線香に火をつけて、香炉の中に寝かせます。 お線香の火の上にお香をふりかけます。結構好い香りがします。 手紙を書くことが少なくなった今日、文香の価値を見つけることは 難しいと思うのですが、私は、お客様への請求書に添える等して楽しんでおります。