レジンのアクアリウム（たぶん代表作）

私の恋愛妄想 彼は地元の高級料亭の料理人。今日も友達、知人に最高の食材で料理を振る舞う。一人で準備するのは大変だから少しの間お手伝い。皿洗いをしながらも、前にカワイイなどと言われて心はウッキウキ。料理のこと？プライベートのこと？何を話すかで料理の準備なんてどうでもいい頭の中。あまり目を合わせないようにしないながらも何故か目が合う二人。ちょっとしたすれ違いざまで抱きしめられて「あまり無理はしないで下さい。自分ならきっとあなたの力になれます」と言われて泣き出す私。（そんなこと言われたことないし、嬉しいけど、彼氏いるしどうしよう？） 弟子：先生。先生！手が止まってますよ。どうしたんですか？口からよだれ垂らして 先生：え？何？今、いいとこだったのに。 弟子：先生。また、妄想ですか？ 先生：そう。恋愛の妄想はテンションが上がる。 弟子：また、誰かからか気を使って、カワイイとかイイ女とか言われたんですか？だいたい化粧もせずにオッサンみたいにジャージばっかり着てる人に好意を持つわけないでしょう？ 先生：ノンノンノン。恋愛は勘違いから始まる。勘違いが大事。自分らみたいに本性知ったら終わるね。ときめきなんてありゃしない。相手の前で平気で屁こいて「死ね~!」て言って、おしり向けてくる彼女と結婚したいか？ 弟子：男性にもよると思いますが、女性として見れない。 先生：だろう？ボロが出る前に結婚しないと。こんな妄想癖の私でも妄想が働かなかったことがあったな。 弟子：誰ですか？めずらしい 先生：前の職場にやって来るトラック運転手で。靴はボロだし、貧相な顔してて、エレベーターで一緒になるといきなり「昨日から何も食べてないんです」とか話かけてきてさ。そんなこと急に言われても餌とか持ってないし「はぁ。はぁ」って適当にいつも返してたわけ。あの男の人には流石に妄想しなかったな。 弟子：貧乏人には心がときめかないということですか？ 先生：かな？（貧乏人に？ときめかない？私？いや違う。貧乏なのはきっと今だけ） 妄想で豊かな人生を