くじらのはなしというA5版の本を描きました。読み物と絵ものがたり、合わせて8話50ページです。
送料込みの価格にしています。
昔は全国的に捕鯨が行なわれていました。
和歌山県太地町は古式捕鯨発祥の地として名高く、現代でも地元民に愛される味として食べられています。
太地町には、「くじらやイルカは知能の高い生き物だから殺すな」と、外国の動物愛護団体が妨害しにきたりします。
彼ら曰く牛や豚は家畜だから殺してもいいとの意見です。
矛盾を感じます。
私達に日本人は昔からくじらと深い関わりがありました。
ただ殺して食べるのではなく感謝し、慈しみを持って全て無駄なく使いきるのが日本の捕鯨です。
たくさんのくじらの昔話が存在するのも、そのためです。
あまりに多くの話が存在するので、私の住む紀州熊野や西日本の話を抜粋しました。
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光田重幸先生(生物学者・京田辺市文化財保護委員)から感想を頂きました。
〈「絵本 くじらのはなし」を読んで〉
和歌山県新宮市にある平八工房のアーティスト平野薫禮さんが描いた新作絵本「くじらのはなし」。大人にも子供にも面白く、おすすめです。
クジラとモグラの報恩譚あり、クジラと神さまたちの物語あり、絵描きをめぐるユーモア話あり。絵本の画のポイントは「どれほど感情移入できているか」にありますが、もう何作目かになるので手慣れたものですね。つるはしを持ってトンネルを掘るモグラの、なんと可愛いこと。別な話に出てくる「偉そうな絵描き」の風貌が、どこか私に似ているのには苦笑でしたが。
お話を紹介するとネタバレになりますので、この本は大人にもタメになることをお伝えしておきましょう。クジラ漁は今でこそ和歌山県太地町が有名ですが、民話ではクジラ肉が人々を飢えから救った話が北海道のアイヌから南西諸島まで全国に知られており、多くの「エビス神社」の祖神と考えられています。私はさらに、日本のエビス信仰と南インド起源の古ビシュヌ信仰とは、もともと同じものと考えます。そのビシュヌのアヴァターラ(化身)の代表が魚(クジラはさらにその代表と考えられていました)や海亀なのです。その意味でこの本には、神の本質に迫る側面があることを強調しておきましょう。
大人にも子供にも、教育的・情操的にタメになる本です。
くじらのはなしというA5版の本を描きました。読み物と絵ものがたり、合わせて8話50ページです。
送料込みの価格にしています。
昔は全国的に捕鯨が行なわれていました。
和歌山県太地町は古式捕鯨発祥の地として名高く、現代でも地元民に愛される味として食べられています。
太地町には、「くじらやイルカは知能の高い生き物だから殺すな」と、外国の動物愛護団体が妨害しにきたりします。
彼ら曰く牛や豚は家畜だから殺してもいいとの意見です。
矛盾を感じます。
私達に日本人は昔からくじらと深い関わりがありました。
ただ殺して食べるのではなく感謝し、慈しみを持って全て無駄なく使いきるのが日本の捕鯨です。
たくさんのくじらの昔話が存在するのも、そのためです。
あまりに多くの話が存在するので、私の住む紀州熊野や西日本の話を抜粋しました。
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光田重幸先生(生物学者・京田辺市文化財保護委員)から感想を頂きました。
〈「絵本 くじらのはなし」を読んで〉
和歌山県新宮市にある平八工房のアーティスト平野薫禮さんが描いた新作絵本「くじらのはなし」。大人にも子供にも面白く、おすすめです。
クジラとモグラの報恩譚あり、クジラと神さまたちの物語あり、絵描きをめぐるユーモア話あり。絵本の画のポイントは「どれほど感情移入できているか」にありますが、もう何作目かになるので手慣れたものですね。つるはしを持ってトンネルを掘るモグラの、なんと可愛いこと。別な話に出てくる「偉そうな絵描き」の風貌が、どこか私に似ているのには苦笑でしたが。
お話を紹介するとネタバレになりますので、この本は大人にもタメになることをお伝えしておきましょう。クジラ漁は今でこそ和歌山県太地町が有名ですが、民話ではクジラ肉が人々を飢えから救った話が北海道のアイヌから南西諸島まで全国に知られており、多くの「エビス神社」の祖神と考えられています。私はさらに、日本のエビス信仰と南インド起源の古ビシュヌ信仰とは、もともと同じものと考えます。そのビシュヌのアヴァターラ(化身)の代表が魚(クジラはさらにその代表と考えられていました)や海亀なのです。その意味でこの本には、神の本質に迫る側面があることを強調しておきましょう。
大人にも子供にも、教育的・情操的にタメになる本です。