「創る時間も特別に」。
当ギャラリー、Canarianoteの基本コンセプトです。
私が洋裁の勉強を始めて最初の授業で作ったのもの、それが針山でした。
針や鋏を使うためのチュートリアルも兼ねたそれは、非常に単純な構造のものでした。
生地はウールで、中身は針の錆除けになるというコーヒーの出し殻(!)。
(コーヒーの出し殻は洋裁のイロハを知らぬ若輩者には中々衝撃でした。
豆を挽いて美味しくいただくところから開始した次第です)
ずっしりと重いコーヒー出し殻の針山。
ザシュ……としたこれまた重い刺し心地。
ゴムはついているものの腕に着けて使うには重すぎる針山。
それでも、自分で使う道具を自分で作れる!という感動は今も胸で活きています。
そうして洋裁の世界に足を踏み入れた私ですが、授業で課題で、針山は欠かす事のできない
大切なパートナーになりました。
単純に針の抜き刺しに使うから、という事のみならず。
作業BGMというものがありますように、なんとなくの瞬間に目を留める、コロンとした半球の布の塊。
可愛いなあ。
そんな風に目が休まりました。
丸いだけでこんなに可愛いなら、生地を変えたらもっと可愛くなるのでは?
リボンは?ビーズは?
もっともっと可愛くなるに違いない!
と思いました。
そしてまた針山特有の、縫い針が山の中に埋まるとかなり厄介という問題もどうにかしたいと思っていました。
(私は何回埋めたことでしょう。短針が特に迷子になりやすく、山をもみもみして針を突き出させればいいのですが、生地に穴は空くし大好きな半球の形状が型崩れするし、全く厄介なことこの上ありません)
そうして思いついたのが、針山のトップ底部分にファスナーをつけて開閉できる仕様にする事でした。
そして更に、ずっと形にできたらと思い続けてきたもの、それがぬいぐるみ仕立ての針山です。
針山は、言ってしまえば布と綿がどうにかなっていれば、全部針山足り得ます。
針が刺さりさえすればいいのです。
突き詰めれば綿も要りません。
布は5㎝四方もあればいい。充分針山です。
けれども。
だからこそ、
何でこんなものに針を刺す事にしたの!?
と驚いていただけるくらい複雑にしたっていいじゃないか。
奇妙だと首を傾げてもらえるくらいがご褒美な針山を。
私にしか作れない針山を作りたいと思いました。
奇妙の先に、ついつい目を休めてしまう可愛らしさを綿と共に詰め込もう。
創る時間は楽しいけれど、しんどくなることも多々あります。
だから、尖った気持ちを針と共に難なく受け止め、いつもニッコリと、またはにやりと笑って励ましとなるような、
そんな針山に仕立てたい。
そうして生まれたのが、【不思議の国の奇妙な針山】シリーズです。
今後も都度改良を重ね、奇妙で不気味で、そして可愛いと思っていただける作品を作っていきたいと思っております。
もし興味を持っていただけましたら、ギャラリーで待ち構える奇妙な針山達の顔を覗いていただけたら幸いです。
Canarianote
「創る時間も特別に」。
当ギャラリー、Canarianoteの基本コンセプトです。
私が洋裁の勉強を始めて最初の授業で作ったのもの、それが針山でした。
針や鋏を使うためのチュートリアルも兼ねたそれは、非常に単純な構造のものでした。
生地はウールで、中身は針の錆除けになるというコーヒーの出し殻(!)。
(コーヒーの出し殻は洋裁のイロハを知らぬ若輩者には中々衝撃でした。
豆を挽いて美味しくいただくところから開始した次第です)
ずっしりと重いコーヒー出し殻の針山。
ザシュ……としたこれまた重い刺し心地。
ゴムはついているものの腕に着けて使うには重すぎる針山。
それでも、自分で使う道具を自分で作れる!という感動は今も胸で活きています。
そうして洋裁の世界に足を踏み入れた私ですが、授業で課題で、針山は欠かす事のできない
大切なパートナーになりました。
単純に針の抜き刺しに使うから、という事のみならず。
作業BGMというものがありますように、なんとなくの瞬間に目を留める、コロンとした半球の布の塊。
可愛いなあ。
そんな風に目が休まりました。
丸いだけでこんなに可愛いなら、生地を変えたらもっと可愛くなるのでは?
リボンは?ビーズは?
もっともっと可愛くなるに違いない!
と思いました。
そしてまた針山特有の、縫い針が山の中に埋まるとかなり厄介という問題もどうにかしたいと思っていました。
(私は何回埋めたことでしょう。短針が特に迷子になりやすく、山をもみもみして針を突き出させればいいのですが、生地に穴は空くし大好きな半球の形状が型崩れするし、全く厄介なことこの上ありません)
そうして思いついたのが、針山のトップ底部分にファスナーをつけて開閉できる仕様にする事でした。
そして更に、ずっと形にできたらと思い続けてきたもの、それがぬいぐるみ仕立ての針山です。
針山は、言ってしまえば布と綿がどうにかなっていれば、全部針山足り得ます。
針が刺さりさえすればいいのです。
突き詰めれば綿も要りません。
布は5㎝四方もあればいい。充分針山です。
けれども。
だからこそ、
何でこんなものに針を刺す事にしたの!?
と驚いていただけるくらい複雑にしたっていいじゃないか。
奇妙だと首を傾げてもらえるくらいがご褒美な針山を。
私にしか作れない針山を作りたいと思いました。
奇妙の先に、ついつい目を休めてしまう可愛らしさを綿と共に詰め込もう。
創る時間は楽しいけれど、しんどくなることも多々あります。
だから、尖った気持ちを針と共に難なく受け止め、いつもニッコリと、またはにやりと笑って励ましとなるような、
そんな針山に仕立てたい。
そうして生まれたのが、【不思議の国の奇妙な針山】シリーズです。
今後も都度改良を重ね、奇妙で不気味で、そして可愛いと思っていただける作品を作っていきたいと思っております。
もし興味を持っていただけましたら、ギャラリーで待ち構える奇妙な針山達の顔を覗いていただけたら幸いです。
Canarianote