NO.0619　孔子

孔子 孔子（紀元前551年頃 - 紀元前479年）は、春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖とされ孔子は尊称。 釈迦、キリスト、ソクラテスと並び四聖人（四聖）に数えられます。 孔子は、為政者は有徳者でなければならず、法律や政令による厳しい規制よりも、道徳や礼儀による教化こそが理想的な支配の方式だと考えました。 孔子は最高の道徳を「仁(じん)」とよび、約3000人もの弟子たちににさまざま教えを説いています。 代表的なものとして、弟子の樊遅が仁とは何か、と孔子に訪ねたところ、孔子は「人を愛すること」と答えました。ある人に「先生はどうして政界に乗り出さないのか」と問われて、孔子は「親に孝行、兄弟仲良くすること、これも政治だ」と答えました。 また、当時は呪術などの占いによって政治的な判断が多くなされる状況にあって、「人間は良心の命令によってのみ行動するべきで、神の意志によって行動すべきでない」という画期的な思想を持っていました。 孔子の弟子たちは孔子の思想を奉じて教団を作り、戦国時代、儒家となって諸子百家の一家をなしました。 孔子の死後約400年かけて孔子の教えをまとめ、弟子達が編纂したものが「論語」です。