傘

木彫りの犬（日本テリア）です。 素材はヒノキ、着彩はアクリル絵の具です。 サイズは約高さ約14㎝、横幅4.5㎝、奥行き4.8㎝です。 雨が降りそうだから、傘を持って迎えに来た犬です。 犬は人と同じように、見た目の違うあらゆる犬種を自分と同じ犬として認識できるのだそうだ。 だけど、単なる見た目の違いで憎しみを作って排除しようとしたりしないらしい。 犬は社会性のある動物だけど、彼らの作る社会は信頼関係から成るもので、支配的な関係性ではないのだそうだ。 傘は昔、権力者が日よけに使うものだったから、権力や富の象徴とされているのだそうだ。 だけど今は、皆が当たり前に等しく持っていられるようなものになったのだから、権力や富にしたって、もっと個々人が自分自身を支えるために等しく持っていることが当たり前のものになったらいいし、必要なときにはお互いに支え合うために、分け合えたらいいのだと思うのだけど。 人の社会は犬の社会とは違うから、難しいものかなと思います。