金具を使わない帯留め】群れで飛ぶ鳥の帯留め

むかし明治の芸者さんの間で刀の鍔を帯留めとして使うことが流行りました。 鍔に空いた二つの穴に帯締めを通せば簡単に帯留めになり、細工の凝った鍔で帯を華やかに飾ることが流行したそうです。 そんな鍔の形を参考にして、金具のいらない帯留めを作りました。 金具の厚みがないのですっきりと収まり、帯留めの安定感もよく快適に使えます。 白い鳥が群れで飛び回る様をモチーフに、自由にのびのびと飛んでいる様子を表現するために鳥をいろいろな向きに配置しました。 鳥の大きさにも変化をつけたので遠近感がでて、帯留めに表情が生まれました。 帯締めを通すと、帯締めの下にくぐっていく鳥がいたり向こうから顔を覗かせたりする鳥がいて、よりいっそう鳥の動きが華やかに見えます。 帯締めの色や柄、帯の柄の組み合わせで季節ごとに色んなストーリーが作れそうです。 鳥と鳥の間には唐草を配置したので植物柄の帯とも相性がいいですよ。 手作りで鳥の形状や細部を彫り出し原型を作り、型に起こしてから樹脂で仕上げています。そのため、一点一点に手作りならではの独自性や温かみが感じられます。 陶器のような質感なのでいろいろな帯の素材とマッチします。 樹脂製で耐久力があり軽量なので気軽に楽しむことができます。 手作りならではの温かみを感じながら、普段着物のアクセントとしてぜひ取り入れてみてください。 サイズ（約）：幅6cm、高さ3.5cm、厚み5mm 5枚目の写真は平均的な女性の手のサイズです。大きさの参考にしてください。 素材：ジェスモナイト（石のような質感の樹脂）、アクリル着彩、光沢防水ニス