米国インガーソル社(現TIMEX)の1930年代製、
オリジナル ミッキーマウス時計。
業績不振にあえいでいたインガーソル社。
デビューさせたばかりの自社キャラクター「ミッキーマウス」を
全米の人気者に押しあげたいウォルト・ディズニー氏。
両者の思惑が一致した結果……。
後世までたびたび復刻版が発売されるほどの名声を博す、
初代ミッキーマウス時計ウォッチが誕生した瞬間でした。
1933年のことでした。
はたしてミッキー時計は子供たちのあいだで大流行。
1933年からモデルチェンジにいたる1935年まで製造され、
販売総数は全米で100万本に達したといわれています。
ミッキーの腕が長短針。指先が時間を教えてくれます。
3匹の小さなミッキーがおいかけっこをするように
くるくると回るスモールセコンドも魅力です。
当時はミッキーのブローチを配した革ベルトのモデルと、
ミッキーをかたどった金属ブレスレットのモデルとがありました。
本品は外箱のデザインや、時計本体の仕様から見て、
1934年以降の後期モデル。
元はブレスレットタイプだったことがわかります。
そして経緯の詳細は不明ですが、
なぜかオリジナルの革ベルトも付属しており、
愛好家には嬉しいレアなセットになっています。
じつは商品化までのプロセスは困難をきわめました。
そもそも、この時計は第一次世界大戦後に不要となった、
大量の軍用時計のパーツをベースに、
子供用に急造された安価な製品でした。
製造時期やロットによって内部の構造が異なるといわれるほど、
「行きあたりばったり」の製造工程を経ており、
複雑な高級時計などとはまた違った、
メインテナンスの難しさがあります。
事実、本品をNY市の古物商から入手した2017年以来、
複数の時計技師に、幾度となく修理依頼を繰りかえすも、
動作不良が「完治」することはありませんでした。
新品だった当時でさえ厳密な精度など求められなかった代物に、
実用にたえる信頼や確度を課すこと自体に
疑問をいだいてしまうこともありました。
怪我の功名といえるでしょうか、
機械が調子をとり戻すまでに時間を要したため、
その間、サビやキズの少なくなかったケース(ボディ)を
メッキ工場におあずけして、クロームメッキをほどこしてみました。
おかげで、ようやくこの時計の構造を熟知する、
腕のたつ一級時計修理技能士さんに出会い、
ついに長年の動作不良を解消したときには、
復刻版とみまがうほど立派なミッキー時計に仕上がっていました。
とはいえ、そもそもが玩具に近いつくりなので、
ふたたび止まってしまうなどの不具合が生じないともがぎりません。
この時計については特別に、
ご購入から1年間の修理保証をおつけしたいと思います。
商品としてお出しできるまでに苦労しただけに、
とことんお付きあいする覚悟があります。
どうぞ安心してお求めください。
かわいいオリジナルBOX入り。
大人にもじゅうぶんな長さのブレスレットと、
オリジナル革ベルトも付属。
数度におよぶ徹底的な分解清掃(オーバーホール)。
ボディ外装のお色直し(再メッキ)。
1年間の修理保証……。
いつかこの時計を手にしたいとお考えであれば、
またとない稀有な機会かとは思います。
1930年代 米国製
文字盤直径:約26mm
縦:約39mm (ラグを含む)
横:約35mm(リューズを含む)
重さ:約35g(ブレスレットを含む)
腕周り:約150mm(ブレスレット) スペアのコマ有り
約145mm〜200mm(革ベルト) フランス製新品
その他に’30年代当時のオリジナルの革ベルトが付属
材質:真鍮にクロームメッキ、牛革
精度:日差+60秒前後(現状•平置)
外箱•保証書付属
※厳格な精度チェックを実施後、発送いたします。
出荷まで1週間程度の猶予を頂戴します。
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
米国インガーソル社(現TIMEX)の1930年代製、
オリジナル ミッキーマウス時計。
業績不振にあえいでいたインガーソル社。
デビューさせたばかりの自社キャラクター「ミッキーマウス」を
全米の人気者に押しあげたいウォルト・ディズニー氏。
両者の思惑が一致した結果……。
後世までたびたび復刻版が発売されるほどの名声を博す、
初代ミッキーマウス時計ウォッチが誕生した瞬間でした。
1933年のことでした。
はたしてミッキー時計は子供たちのあいだで大流行。
1933年からモデルチェンジにいたる1935年まで製造され、
販売総数は全米で100万本に達したといわれています。
ミッキーの腕が長短針。指先が時間を教えてくれます。
3匹の小さなミッキーがおいかけっこをするように
くるくると回るスモールセコンドも魅力です。
当時はミッキーのブローチを配した革ベルトのモデルと、
ミッキーをかたどった金属ブレスレットのモデルとがありました。
本品は外箱のデザインや、時計本体の仕様から見て、
1934年以降の後期モデル。
元はブレスレットタイプだったことがわかります。
そして経緯の詳細は不明ですが、
なぜかオリジナルの革ベルトも付属しており、
愛好家には嬉しいレアなセットになっています。
じつは商品化までのプロセスは困難をきわめました。
そもそも、この時計は第一次世界大戦後に不要となった、
大量の軍用時計のパーツをベースに、
子供用に急造された安価な製品でした。
製造時期やロットによって内部の構造が異なるといわれるほど、
「行きあたりばったり」の製造工程を経ており、
複雑な高級時計などとはまた違った、
メインテナンスの難しさがあります。
事実、本品をNY市の古物商から入手した2017年以来、
複数の時計技師に、幾度となく修理依頼を繰りかえすも、
動作不良が「完治」することはありませんでした。
新品だった当時でさえ厳密な精度など求められなかった代物に、
実用にたえる信頼や確度を課すこと自体に
疑問をいだいてしまうこともありました。
怪我の功名といえるでしょうか、
機械が調子をとり戻すまでに時間を要したため、
その間、サビやキズの少なくなかったケース(ボディ)を
メッキ工場におあずけして、クロームメッキをほどこしてみました。
おかげで、ようやくこの時計の構造を熟知する、
腕のたつ一級時計修理技能士さんに出会い、
ついに長年の動作不良を解消したときには、
復刻版とみまがうほど立派なミッキー時計に仕上がっていました。
とはいえ、そもそもが玩具に近いつくりなので、
ふたたび止まってしまうなどの不具合が生じないともがぎりません。
この時計については特別に、
ご購入から1年間の修理保証をおつけしたいと思います。
商品としてお出しできるまでに苦労しただけに、
とことんお付きあいする覚悟があります。
どうぞ安心してお求めください。
かわいいオリジナルBOX入り。
大人にもじゅうぶんな長さのブレスレットと、
オリジナル革ベルトも付属。
数度におよぶ徹底的な分解清掃(オーバーホール)。
ボディ外装のお色直し(再メッキ)。
1年間の修理保証……。
いつかこの時計を手にしたいとお考えであれば、
またとない稀有な機会かとは思います。
1930年代 米国製
文字盤直径:約26mm
縦:約39mm (ラグを含む)
横:約35mm(リューズを含む)
重さ:約35g(ブレスレットを含む)
腕周り:約150mm(ブレスレット) スペアのコマ有り
約145mm〜200mm(革ベルト) フランス製新品
その他に’30年代当時のオリジナルの革ベルトが付属
材質:真鍮にクロームメッキ、牛革
精度:日差+60秒前後(現状•平置)
外箱•保証書付属
※厳格な精度チェックを実施後、発送いたします。
出荷まで1週間程度の猶予を頂戴します。
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
サイズ
本文に記載
発送までの目安
7日
配送方法・送料
宅配便
0円(追加送料:0円)
全国一律
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購入の際の注意点
【ヴィンテージをおすすめする理由】
懐中時計の時代から小型化や複雑化など、
めざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述)
それまでは職人が時間と労力を費やすことで、
はじめて実現しえた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。
それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは言えない面があります。
かつて手作業が担っていたプロセスを、
プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、
その違いはほぼ「別もの」といえるほど。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、機械時計。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して開発された初期クオーツ時計。
わたくしどもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する電子機器です。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手動でぜんまいを巻く「手巻き時計」と、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを巻き上げる、
「自動巻き時計」とに分かれます。
手巻きは指先でリューズを回してぜんまいを巻きあげてください。
自動巻きは人の手首の動きを利用して動力を蓄える仕組みですが、
それだけでは1日に必要なパワーを得られないので、
はじめは手巻き時計のように手で巻いて始動させます。
自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」機能であり、
長時間放置すれば自然と停止します。
故障ではありません。
手巻き•自動巻きいずれにも共通して、
「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」
というご質問をよくいただきます。
「どちらでもよい」が弊店の回答です。
使わない日は必ずしも巻く必要はありません。
毎日巻いて動かすほうが
機械の調子を維持しやすいとの説も耳にしますが、
たとえそうだとしても部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。
再起動させるたびに時刻やカレンダーを合わせるのは、
たしかに少々面倒ではありますが、
「OFFの日」も無意味ではないというのが弊店の意見です。
【留意点】
機械時計は磁気に弱いという特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電をともなう機器のそばに長時間放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
磁気を帯びた時計は専門店のサービスを受ければ容易に回復しますが、
なるべく上記のような機器から離れた場所で保管することをお勧めします。
また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。
たとえ防水を謳う時計であっても、
経年劣化によりガラスや金属•ゴムパッキンなどの「水際」を守る部品に、
わずかな隙間が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。
極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも念のため外すなど、
日常的に一定の配慮が必要です。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても、
2〜3年に1度は専門店でオーバーホールを受けるのが理想です。
定期的に内外の汚れを落とし、メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、寿命を長持ちさせる効果があります。
クオーツ時計は2年程度のサイクルで電池交換が必要になります。
クオーツのオーバーホールは5年ごとがおおよその目安です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても経年変化をまぬかれることはありません。
どんなに美しい人も加齢をまぬかれないのと同様です。
内外に「傷み」は生じるもの……。
お渡し前に可能なかぎりメインテナンスを施してはおりますが、
現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
また現代とはちがい、
往時は製造者(売り手)がとり扱いや使用法について、
ユーザー側に一定の「理解」や「工夫」、
あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に製造された精密機器といえます。
とくに時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」として流通していたため、
大切に扱うのが普通でした。
またそのようにつくられています。
時計がスポーツや冒険のツールとして用いられる時代以前の産物です。
用途そのものが違うとお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
本品には2025年3月10までの修理補償が付帯します。
当該日までの故意や誤った使用によらない
自然発生的な故障については無料で修理いたします。
ただし送料は往路復路ともに所有者(購入者)の負担となります。
また近ごろ横行するすり替えや、
部品窃取といったトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
故障やお困りごと、使用方法のご質問等につきましては、
どうぞお気軽にお寄せくださいませ。
対処法•解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。