ハンドメイドマーケット minne(ミンネ)
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Back story「NEW ME」ができるまで。

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1つのイラストがどのような過程を経て生まれたのかを綴った深掘りページです。それぞれのイラストに込めた想いを、より深く知ってもらいたいという想いで掲載しています。 グッズ一覧ページ:https://minne.com/@imai050831/series/37629 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー "NEW ME” シリーズ ができるまで。 僕たちは新しい物や経験によって、小さく生まれ変わっている。 最近、僕はそんなことを感じている。 実は、イラストの中に出てくる顔パックの猫は僕自身をモチーフにしている。 30代に突入してから、お肌のことが少し気になり始めたので、顔パックを始めることにした。 毎週、木曜と日曜日は顔パックの日にしていて、僕のささやかな楽しみの1つだ。 約3分顔パックをした後、不思議と自分が生まれ変わった気がする。自分の中にある古いものが取り払われた気がした。日頃から経験している女性だったら気にも留めないかもしれないけど、僕にとっては新鮮だった。 そして今まで意識してこなかったけど、そうした感覚は日常のいたる所で感じている事に気が付いた。 新しい洋服を買ったとき、髪を切ったとき、模様替えをしたとき、新しい習い事を始めたとき、・・・ 今までの僕はこうした感覚を一時的なものとして片付けていた。 「そんなものは、一時的にドーパミンが放出されているから感じるんだ。マジックに過ぎない。」 常日頃からそんなことを思っていたので、そのような行為自体に特別な感情を持とうとはしなかった。 そんなある日、僕はユニクロに行って気になった洋服を試着していた。ふと試着室にいる自分が、顔パックをしているときと同じ感情だということに気が付いた。 その時の僕は、明らかに自分が魅力的にアップデートされた気がして、明日からの生活少し楽しみになっていた。・・・何ならワクワクしてくる。 その後、3分間の顔パックを毎週続けているうちに僕は思うようになった。「一見マジックに過ぎないこの現象は、実は人間にとって必要不可欠なんじゃないか。」 新しい物を手に入れる、新しい経験をするという一連の行動は、ヘビや昆虫の脱皮行動に近いのかもしれない。彼らは脱皮を通じて新しい生物へと形態を変える。生まれ変わりといっても良いぐらいに劇的に。 脱皮現象を見ると、生まれ変わるということは同時に、古い物を脱ぎ捨てているということだ。 残念なことに人間はそうしたことが出来ない。正確には、皮膚や骨も生まれ変わるが、自分では気付くことは出来ない。 代わりに僕たちは、新しい物や経験を物理的あるいは精神的に身に付けることで、生まれ変わりを疑似体験しているのかもしれない。 僕たちは無常に、そして絶え間なく流れ続ける時間変化に対応するために、何とか自らの古い物を捨て去り、小さく生まれ変わろうともがいているのではないか。 ストイックな釈迦の仏教にある教えを前にすれば、このような感覚はただの執着や幻なのかもしれない。 ただ、物を買ったり旅行にいったりお洒落をするといった行為を執着の対象にするのではなく、過去を脱ぎ捨てるための手段として使うことが出来れば、過酷な世界を生きる人間にとって大きな支えになると思う。 そんなことを考えながら思いついたのが「NEW ME 」という言葉だった。
1つのイラストがどのような過程を経て生まれたのかを綴った深掘りページです。それぞれのイラストに込めた想いを、より深く知ってもらいたいという想いで掲載しています。 グッズ一覧ページ:https://minne.com/@imai050831/series/37629 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー "NEW ME” シリーズ ができるまで。 僕たちは新しい物や経験によって、小さく生まれ変わっている。 最近、僕はそんなことを感じている。 実は、イラストの中に出てくる顔パックの猫は僕自身をモチーフにしている。 30代に突入してから、お肌のことが少し気になり始めたので、顔パックを始めることにした。 毎週、木曜と日曜日は顔パックの日にしていて、僕のささやかな楽しみの1つだ。 約3分顔パックをした後、不思議と自分が生まれ変わった気がする。自分の中にある古いものが取り払われた気がした。日頃から経験している女性だったら気にも留めないかもしれないけど、僕にとっては新鮮だった。 そして今まで意識してこなかったけど、そうした感覚は日常のいたる所で感じている事に気が付いた。 新しい洋服を買ったとき、髪を切ったとき、模様替えをしたとき、新しい習い事を始めたとき、・・・ 今までの僕はこうした感覚を一時的なものとして片付けていた。 「そんなものは、一時的にドーパミンが放出されているから感じるんだ。マジックに過ぎない。」 常日頃からそんなことを思っていたので、そのような行為自体に特別な感情を持とうとはしなかった。 そんなある日、僕はユニクロに行って気になった洋服を試着していた。ふと試着室にいる自分が、顔パックをしているときと同じ感情だということに気が付いた。 その時の僕は、明らかに自分が魅力的にアップデートされた気がして、明日からの生活少し楽しみになっていた。・・・何ならワクワクしてくる。 その後、3分間の顔パックを毎週続けているうちに僕は思うようになった。「一見マジックに過ぎないこの現象は、実は人間にとって必要不可欠なんじゃないか。」 新しい物を手に入れる、新しい経験をするという一連の行動は、ヘビや昆虫の脱皮行動に近いのかもしれない。彼らは脱皮を通じて新しい生物へと形態を変える。生まれ変わりといっても良いぐらいに劇的に。 脱皮現象を見ると、生まれ変わるということは同時に、古い物を脱ぎ捨てているということだ。 残念なことに人間はそうしたことが出来ない。正確には、皮膚や骨も生まれ変わるが、自分では気付くことは出来ない。 代わりに僕たちは、新しい物や経験を物理的あるいは精神的に身に付けることで、生まれ変わりを疑似体験しているのかもしれない。 僕たちは無常に、そして絶え間なく流れ続ける時間変化に対応するために、何とか自らの古い物を捨て去り、小さく生まれ変わろうともがいているのではないか。 ストイックな釈迦の仏教にある教えを前にすれば、このような感覚はただの執着や幻なのかもしれない。 ただ、物を買ったり旅行にいったりお洒落をするといった行為を執着の対象にするのではなく、過去を脱ぎ捨てるための手段として使うことが出来れば、過酷な世界を生きる人間にとって大きな支えになると思う。 そんなことを考えながら思いついたのが「NEW ME 」という言葉だった。
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