この夏、カラっと晴れた暑い日に
急に思い立って「人形町せともの市」に出かけ、陶磁器を見てきました。
販売されていた中に「飛び鉋(とびかんな)※」の印象的なお皿がありました。
これを、編み物で再現できないか?
ぐるぐるとした小さな螺旋の柄を編めないか?
編み物には、編み物ならではの「制約」があります。
「横糸渡しの編み込み」の場合、柄の無い所に、ずっと裏糸を引っ張って編めば、伸縮性が失われがちです。また、段の境目で、何もしなくても柄が少し上下にずれます。
インターシャという縦に糸を渡す編み込み技法で同じ色の小さい柄をたくさん編むのも、非効率で、間違いやすそうな予感もします。
さあ、どうやってこの柄を表現しようか?(段の中で、柄の無い部分がしばらく続くところを、どうやって編んでいこうか?)
思い付いたのは、地糸(ベージュ)1本に対して、配色糸(カーキ)同色3本を使う方法です。
(一般的に横糸渡しの2色の編み込みは、地糸1本に対して配色糸1本で編みます)
柄の無いところまで到達したら、そこで配色糸を放っておく。
しばらく地糸だけで編み、
再び柄が始まるところまで来たら、
もっと下の段で放置してあった別の配色糸を拾い上げて再び一緒に編み始める。
そうやって、斜めにズレていく柄を表現しました。
なんでもないようでいて、よく見ると、ちょっとヒネリの効いた「飛び鉋柄」のニット帽は、このようにして生まれました。
技術的にちょっとした制約のある柄なので、市販品でも手編みのものでも、こういったらせん状の柄は、あまり見かけないのではないかと思います。
頭に沿う、比較的コンパクトなシルエット。
ベーシックなお色で、いろいろなお洋服に合わせやすいと思います。
使用した毛糸は、英国羊毛100%のパピー社のシェットランド。
表面が少しカサッとした風合いです。
(特にお肌が敏感な方の中には、稀にチクチクするように感じる方もいらっしゃるかも)
それでも、シェットランドウールならではの、軽さと暖かさはとっても魅力的です。
使い込むとだんだんくったりして柔らかくなっていきます。
表面も少しずつフェルト化し、繊維が絡み合い、風を通しにくくなります。
そういった風合いの変化も含めてお楽しみください。
陶芸市や、焼き物の産地に旅行する時にかぶって行くのも楽しそう♪
「民芸」「焼き物」などがお好きな方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
※飛び鉋(とびかんな)は小鹿田(おんた)焼きなどで用いられる技法です。
小鹿田焼きは、大分県日田市で生産されています。
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返品・返金は基本的にご遠慮いただいています。
(商品説明ミスや配送時のトラブルについてはご相談ください)
ご購入前に作品の説明や写真・購入時の注意点を
よくご確認ください。
ご購入前のご質問も大歓迎です。
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この夏、カラっと晴れた暑い日に
急に思い立って「人形町せともの市」に出かけ、陶磁器を見てきました。
販売されていた中に「飛び鉋(とびかんな)※」の印象的なお皿がありました。
これを、編み物で再現できないか?
ぐるぐるとした小さな螺旋の柄を編めないか?
編み物には、編み物ならではの「制約」があります。
「横糸渡しの編み込み」の場合、柄の無い所に、ずっと裏糸を引っ張って編めば、伸縮性が失われがちです。また、段の境目で、何もしなくても柄が少し上下にずれます。
インターシャという縦に糸を渡す編み込み技法で同じ色の小さい柄をたくさん編むのも、非効率で、間違いやすそうな予感もします。
さあ、どうやってこの柄を表現しようか?(段の中で、柄の無い部分がしばらく続くところを、どうやって編んでいこうか?)
思い付いたのは、地糸(ベージュ)1本に対して、配色糸(カーキ)同色3本を使う方法です。
(一般的に横糸渡しの2色の編み込みは、地糸1本に対して配色糸1本で編みます)
柄の無いところまで到達したら、そこで配色糸を放っておく。
しばらく地糸だけで編み、
再び柄が始まるところまで来たら、
もっと下の段で放置してあった別の配色糸を拾い上げて再び一緒に編み始める。
そうやって、斜めにズレていく柄を表現しました。
なんでもないようでいて、よく見ると、ちょっとヒネリの効いた「飛び鉋柄」のニット帽は、このようにして生まれました。
技術的にちょっとした制約のある柄なので、市販品でも手編みのものでも、こういったらせん状の柄は、あまり見かけないのではないかと思います。
頭に沿う、比較的コンパクトなシルエット。
ベーシックなお色で、いろいろなお洋服に合わせやすいと思います。
使用した毛糸は、英国羊毛100%のパピー社のシェットランド。
表面が少しカサッとした風合いです。
(特にお肌が敏感な方の中には、稀にチクチクするように感じる方もいらっしゃるかも)
それでも、シェットランドウールならではの、軽さと暖かさはとっても魅力的です。
使い込むとだんだんくったりして柔らかくなっていきます。
表面も少しずつフェルト化し、繊維が絡み合い、風を通しにくくなります。
そういった風合いの変化も含めてお楽しみください。
陶芸市や、焼き物の産地に旅行する時にかぶって行くのも楽しそう♪
「民芸」「焼き物」などがお好きな方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
※飛び鉋(とびかんな)は小鹿田(おんた)焼きなどで用いられる技法です。
小鹿田焼きは、大分県日田市で生産されています。
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返品・返金は基本的にご遠慮いただいています。
(商品説明ミスや配送時のトラブルについてはご相談ください)
ご購入前に作品の説明や写真・購入時の注意点を
よくご確認ください。
ご購入前のご質問も大歓迎です。
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