今日もぼくのご主人さまは泣いている。
でもぼくは一度だって彼女の泣き顔を見たことがない。
厳密にいえば、見たくとも見せてくれないのだ。
理由はわからない。
ぼくは猫だから、人間のそういう機微には気づけない。
今日も出窓で小さく丸まるご主人さま。”シンパイだ”。
気づかれないように、抜き足で近づく。
あと一歩というところで、ぼくの首元のレースが彼女に触れた。
可愛いわねと褒めてもらえたレースの首輪の所為で、またご主人さまに気づかれてしまった。
今日もぼくは彼女の涙を拭ってやれない。
ならばこんなお飾りをつけている意味もない。
ぼくはそもそもこんなもの要らないんだ。
猫でさえなくたっていい。
ご主人さまのそばに、いる事が出来れば。
================================
🐈⬛制作したきっかけ
この作品を作るきっかけとなったのは、とある刺繍作品との出会です。
そのアーティストは主に人物や背景を取り扱っていましたが、驚いたのはその緻密さと再現性の高さでした。
まるで絵画のような刺繍作品に、わたしの心は震えたのです。
かねてより、自分の頭の中にある世界観をより精巧に表現したく、様々な方法とジャンルで試みましたが、どれにも限界がありました。
多色な糸でグラデーションを成して影を作り出す、2Dとは思えない立体感のある刺繍。
こんな細かい技法で作り進んでいく刺繍でなら、わたしのアートをより詳細に表現できるのではないかと思い制作に至りました。
何度も何度も試作を重ねて完成させることができた、幾年越しの珠玉の一品です。
🐈⬛なぜサーカスなの?
実は2年前より考案したデザインなのですが、もとはハロウィーンに向けてのリリースを目指していた為、
奇々怪々なものにフォーカスを当てていました。
すこし不思議で非日常的でどこか可愛く、
多彩なストーリーを持っていそうな界隈はどこかと模索したところ、このサーカス団というテーマに辿り着きました。
🐈⬛さいごに
本作品は、ひとつ前にリリースした【美しい踊り子の涙】と繋がっています。
今回の物語の中に、『泣き顔を見せないご主人さま』が登場しますが、
この”ご主人さま”は【美しい踊り子の涙】の主人公であるあの女性なのです。
今回の主人公は、手に入らない自由を求めて落涙する飼い主に、ストレートな愛を向けるサーカス団の看板猫。
愛する女性に寄り添おうと模索する黒猫の切ない心の様子を、独白式で描きました。
心を蝕む”孤独”や”不自由さ”など、四方から襲ってくる”嫌なもの”から護ってくれる守護者として表現すべく、
左右対称式のデザインにいたしました。
あともう少しの自信が足りない時、心がぽっきり折れてしまいそうな時、
この耳飾りをぜひ身に着けてみて。
遠くの大切な人がそうしてくれたように、きっとこの黒猫があなたのことを守ってくれるはずです。
今日もぼくのご主人さまは泣いている。
でもぼくは一度だって彼女の泣き顔を見たことがない。
厳密にいえば、見たくとも見せてくれないのだ。
理由はわからない。
ぼくは猫だから、人間のそういう機微には気づけない。
今日も出窓で小さく丸まるご主人さま。”シンパイだ”。
気づかれないように、抜き足で近づく。
あと一歩というところで、ぼくの首元のレースが彼女に触れた。
可愛いわねと褒めてもらえたレースの首輪の所為で、またご主人さまに気づかれてしまった。
今日もぼくは彼女の涙を拭ってやれない。
ならばこんなお飾りをつけている意味もない。
ぼくはそもそもこんなもの要らないんだ。
猫でさえなくたっていい。
ご主人さまのそばに、いる事が出来れば。
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🐈⬛制作したきっかけ
この作品を作るきっかけとなったのは、とある刺繍作品との出会です。
そのアーティストは主に人物や背景を取り扱っていましたが、驚いたのはその緻密さと再現性の高さでした。
まるで絵画のような刺繍作品に、わたしの心は震えたのです。
かねてより、自分の頭の中にある世界観をより精巧に表現したく、様々な方法とジャンルで試みましたが、どれにも限界がありました。
多色な糸でグラデーションを成して影を作り出す、2Dとは思えない立体感のある刺繍。
こんな細かい技法で作り進んでいく刺繍でなら、わたしのアートをより詳細に表現できるのではないかと思い制作に至りました。
何度も何度も試作を重ねて完成させることができた、幾年越しの珠玉の一品です。
🐈⬛なぜサーカスなの?
実は2年前より考案したデザインなのですが、もとはハロウィーンに向けてのリリースを目指していた為、
奇々怪々なものにフォーカスを当てていました。
すこし不思議で非日常的でどこか可愛く、
多彩なストーリーを持っていそうな界隈はどこかと模索したところ、このサーカス団というテーマに辿り着きました。
🐈⬛さいごに
本作品は、ひとつ前にリリースした【美しい踊り子の涙】と繋がっています。
今回の物語の中に、『泣き顔を見せないご主人さま』が登場しますが、
この”ご主人さま”は【美しい踊り子の涙】の主人公であるあの女性なのです。
今回の主人公は、手に入らない自由を求めて落涙する飼い主に、ストレートな愛を向けるサーカス団の看板猫。
愛する女性に寄り添おうと模索する黒猫の切ない心の様子を、独白式で描きました。
心を蝕む”孤独”や”不自由さ”など、四方から襲ってくる”嫌なもの”から護ってくれる守護者として表現すべく、
左右対称式のデザインにいたしました。
あともう少しの自信が足りない時、心がぽっきり折れてしまいそうな時、
この耳飾りをぜひ身に着けてみて。
遠くの大切な人がそうしてくれたように、きっとこの黒猫があなたのことを守ってくれるはずです。
サイズ
縦6cm 横2.2cm(猫)/3.5cm(オーガンジーリボン) 重さ2g
発送までの目安
5日
配送方法・送料
ネコポス
230円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
ひとつひとつ丁寧に制作しておりますが、無理に力を加えたり衝撃を与えてしまいますと破損や糸の解れに繋がる可能性がございます。
予め、ご了承くださいませ。