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NORMANDIE ノルマンディ 1930年代 スイス製 メンズ ヴィンテージ 手巻き時計

270,000
残り0点もの
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アールデコ様式の美しいヴィンテージ時計。 ケース(ボディ)の直径が約32mmのメンズサイズで、 軍用時計のようなテイストをあわせもちます。 錨(イカリ)のマークが物語るように、 NORMANDIE WATCH COMPANY(ノルマンディ時計社)は、 豪華客船ノルマンディ号の就航にあやかる形で、 1935年ころにフランスで創設されます。 スイスで時計を製造して、 北米マーケットへの輸出をもくろむ、 フランスの時計商でした。 同社はナチスドイツによるフランス侵攻にともない、 ‘40年代の初めにニューヨークへ本拠を移しています。 フランス陥落とナチスからの保護を口実に、 アメリカ政府に接収されてしまうノルマンディ号と、 奇しくも同じ〝航路〟を辿ります。 本品はおそらく同社がまだフランスを拠点にしていた時代に、 スイスで製造された時計と思われます。 前述の歴史的な背景のみならず、 メカの型式やケース(ボディ)の仕様、 フェイスのデザインなどから考えても、 1930年代後半の作と見てまちがいありません。 かの豪華客船の室内と同様に、 美しいアールデコ様式で装飾された文字盤(フェイス)。 ホワイトマット、シルバーマット、ミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)と、 3種のトーンを巧みに使い分ける芸の細かさ……。 いかにも精密機器という趣きを漂わせる、 細くて長い長短針がまた優雅です。 直線美はアールデコの真骨頂でもありました。 秒針を含む3本の針は、 「青焼き」と呼ばれる手法で仕上げられています。 〝ブルースティール〟の呼び名でも知られるそれは、 高温で熱すると深い青色に変化する鉄の特性を利用し、 灼熱の砂に埋没させて〝蒸しあげる〟という、 おそろしく手のかかる技法で精製されていました。 現代でもこれに模して長短針や秒針に 紺色のペイントをほどこすオマージュ品が数多く存在します。 また、鉄か真鍮製のケース(ボディ)に メッキを糊塗した製品が主流だっだ’30年代にあって、 まだまだ「夢の合金」と目されていた ステンレススティールを採用するなど、 本品が先進的な高級機だったことがうかがえます。 メカはスイス ティモール社製の17石手巻きムーヴメント。 ティモール社は第二次大戦中に、 これとほぼ同型のメカを搭載した軍用時計を、 当時のイギリス軍にも納入しています。 メカそのもののグレードは本品のほうが 少しだけ上だったりするのですが、 オールステンレスのケース(ボディ)や、 振動と磁気からメカを守るアブソーバー (簡易な内蓋)を備える点などともあわせ、 「ほぼ軍用時計」ともいえるスペックです。 ボディの小傷やフェイスの染みなど、 それなりにダメージは見られますが、 いまもって実用にも鑑賞にも、 存分にたえる時計です。 1950年代にピークを迎え、 ‘60年代になると急速に衰退してゆく、 他の多くのアメリカンブランドと同様に、 ノルマンディ社もやがて時計マーケットから姿を消します。 ヨーロッパの先端技術とフランス芸術の粋を結集した、 壮麗なノルマンディ号ーー。 高度に過ぎて結局アメリカ政府には扱いきれず、 火災や転覆など散々な災厄を受難した末に、 スクラップにされてしまいます。 そんな史実も重ね合わさずにはいられません。 ちなみに、わたくしどもは本品を米国で見つけました。 尊く、レアなサバイバーです。 1930年代 スイス製 17石 手巻ムーヴメント 文字盤直径:約25mm 本体:縦 約39mm (ラグを含む)    横 約34mm(リューズを含む) 重さ:約27.5g(革ベルト/尾錠を含む) 腕まわり:約155mm〜約190mm強 材質:ステンレススティール ベルト:イタリアンレザー(新品/クレタ) 注油•精度調整済み 日差:±30秒前後(平置) 外箱・取説等の付属品はありません  •———•———•———•———• 弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、 下記リンク先をご参照ください。 https://minne.com/@solent/letters/83465  •———•———•———•———• ※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。  本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。  性能も現代の製品には劣ります。  返品・返金は受けつけておりませんので、 「購入の際の注意点」を熟読のうえ、  慎重にご検討くださいませ。
アールデコ様式の美しいヴィンテージ時計。 ケース(ボディ)の直径が約32mmのメンズサイズで、 軍用時計のようなテイストをあわせもちます。 錨(イカリ)のマークが物語るように、 NORMANDIE WATCH COMPANY(ノルマンディ時計社)は、 豪華客船ノルマンディ号の就航にあやかる形で、 1935年ころにフランスで創設されます。 スイスで時計を製造して、 北米マーケットへの輸出をもくろむ、 フランスの時計商でした。 同社はナチスドイツによるフランス侵攻にともない、 ‘40年代の初めにニューヨークへ本拠を移しています。 フランス陥落とナチスからの保護を口実に、 アメリカ政府に接収されてしまうノルマンディ号と、 奇しくも同じ〝航路〟を辿ります。 本品はおそらく同社がまだフランスを拠点にしていた時代に、 スイスで製造された時計と思われます。 前述の歴史的な背景のみならず、 メカの型式やケース(ボディ)の仕様、 フェイスのデザインなどから考えても、 1930年代後半の作と見てまちがいありません。 かの豪華客船の室内と同様に、 美しいアールデコ様式で装飾された文字盤(フェイス)。 ホワイトマット、シルバーマット、ミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)と、 3種のトーンを巧みに使い分ける芸の細かさ……。 いかにも精密機器という趣きを漂わせる、 細くて長い長短針がまた優雅です。 直線美はアールデコの真骨頂でもありました。 秒針を含む3本の針は、 「青焼き」と呼ばれる手法で仕上げられています。 〝ブルースティール〟の呼び名でも知られるそれは、 高温で熱すると深い青色に変化する鉄の特性を利用し、 灼熱の砂に埋没させて〝蒸しあげる〟という、 おそろしく手のかかる技法で精製されていました。 現代でもこれに模して長短針や秒針に 紺色のペイントをほどこすオマージュ品が数多く存在します。 また、鉄か真鍮製のケース(ボディ)に メッキを糊塗した製品が主流だっだ’30年代にあって、 まだまだ「夢の合金」と目されていた ステンレススティールを採用するなど、 本品が先進的な高級機だったことがうかがえます。 メカはスイス ティモール社製の17石手巻きムーヴメント。 ティモール社は第二次大戦中に、 これとほぼ同型のメカを搭載した軍用時計を、 当時のイギリス軍にも納入しています。 メカそのもののグレードは本品のほうが 少しだけ上だったりするのですが、 オールステンレスのケース(ボディ)や、 振動と磁気からメカを守るアブソーバー (簡易な内蓋)を備える点などともあわせ、 「ほぼ軍用時計」ともいえるスペックです。 ボディの小傷やフェイスの染みなど、 それなりにダメージは見られますが、 いまもって実用にも鑑賞にも、 存分にたえる時計です。 1950年代にピークを迎え、 ‘60年代になると急速に衰退してゆく、 他の多くのアメリカンブランドと同様に、 ノルマンディ社もやがて時計マーケットから姿を消します。 ヨーロッパの先端技術とフランス芸術の粋を結集した、 壮麗なノルマンディ号ーー。 高度に過ぎて結局アメリカ政府には扱いきれず、 火災や転覆など散々な災厄を受難した末に、 スクラップにされてしまいます。 そんな史実も重ね合わさずにはいられません。 ちなみに、わたくしどもは本品を米国で見つけました。 尊く、レアなサバイバーです。 1930年代 スイス製 17石 手巻ムーヴメント 文字盤直径:約25mm 本体:縦 約39mm (ラグを含む)    横 約34mm(リューズを含む) 重さ:約27.5g(革ベルト/尾錠を含む) 腕まわり:約155mm〜約190mm強 材質:ステンレススティール ベルト:イタリアンレザー(新品/クレタ) 注油•精度調整済み 日差:±30秒前後(平置) 外箱・取説等の付属品はありません  •———•———•———•———• 弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、 下記リンク先をご参照ください。 https://minne.com/@solent/letters/83465  •———•———•———•———• ※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。  本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。  性能も現代の製品には劣ります。  返品・返金は受けつけておりませんので、 「購入の際の注意点」を熟読のうえ、  慎重にご検討くださいませ。

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購入の際の注意点

【ヴィンテージをおすすめする理由】 懐中時計の時代から小型化や複雑化など、 めざましい発展を遂げてきた機械時計*。 クオーツ時計**の登場(1969年)により、 その様相は一変します。 (* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述) それまでは職人が時間と労力を費やすことで、 はじめて実現しえた「精度」。 それがテクノロジーの力で、 いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。 手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。 それは時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。 ここ数年は高級品を中心に機械時計への回帰が見られますが、 メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、 復活や復権とは言えない面があります。 かつて手作業が担っていたプロセスを、 プログラミングされた工作機が代替する場面も多く、 その違いはほぼ「別もの」といえるほど。 強度と使い勝手はやや増したものの、 手工芸品としての価値は下がってしまいました。 中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、機械時計。 またその「王位」を継承するために、 あらゆる技術を投入して開発された初期クオーツ時計。 わたくしどもがお勧めしたいのは、 そんなふたつのタイプの時計たちです。 【時計のきほん】 時計には大きく分けて、 ・機械時計 ・クオーツ時計 の2種類があります。 機械時計とは電源(電池)を用いない、 ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。 クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する電子機器です。 ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。 【機械時計の使いかた】 機械時計は手動でぜんまいを巻く「手巻き時計」と、 内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを巻き上げる、 「自動巻き時計」とに分かれます。 手巻きは指先でリューズを回してぜんまいを巻きあげてください。 自動巻きは人の手首の動きを利用して動力を蓄える仕組みですが、 それだけでは1日に必要なパワーを得られないので、 はじめは手巻き時計のように手で巻いて始動させます。 自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」機能であり、 長時間放置すれば自然と停止します。 故障ではありません。 手巻き•自動巻きいずれにも共通して、 「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」 というご質問をよくいただきます。 「どちらでもよい」が弊店の回答です。 使わない日は必ずしも巻く必要はありません。 毎日巻いて動かすほうが 機械の調子を維持しやすいとの説も耳にしますが、 たとえそうだとしても部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。 再起動させるたびに時刻やカレンダーを合わせるのは、 たしかに少々面倒ではありますが、 「OFFの日」も無意味ではないというのが弊店の意見です。 【留意点】 機械時計は磁気に弱いという特徴があります。 テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、 強い放電をともなう機器のそばに長時間放置すると、 内部が帯磁して精度が損なわれます。 磁気を帯びた時計は専門店のサービスを受ければ容易に回復しますが、 なるべく上記のような機器から離れた場所で保管することをお勧めします。 また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。 たとえ防水を謳う時計であっても、 経年劣化によりガラスや金属•ゴムパッキンなどの「水際」を守る部品に、 わずかな隙間が生じているかもしれません。 装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。 極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも念のため外すなど、 日常的に一定の配慮が必要です。 【お手入れ】 機械時計は正常に動いていても、 2〜3年に1度は専門店でオーバーホールを受けるのが理想です。 定期的に内外の汚れを落とし、メカの潤滑油を保つことで、 故障を未然に防ぎ、寿命を長持ちさせる効果があります。 クオーツ時計は2年程度のサイクルで電池交換が必要になります。 クオーツのオーバーホールは5年ごとがおおよその目安です。 【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】 どんなによい品であっても経年変化をまぬかれることはありません。 どんなに美しい人も加齢をまぬかれないのと同様です。 内外に「傷み」は生じるもの……。 お渡し前に可能なかぎりメインテナンスを施してはおりますが、 現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、 おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。 また現代とはちがい、 往時は製造者(売り手)がとり扱いや使用法について、 ユーザー側に一定の「理解」や「工夫」、 あるいは「自己責任」を求めていた時代です。 上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、 使用者が丁寧にとり扱うことを前提に製造された精密機器といえます。 とくに時計はかつて贅沢品であり、 代々引き継がれる「家宝」として流通していたため、 大切に扱うのが普通でした。 またそのようにつくられています。 時計がスポーツや冒険のツールとして用いられる時代以前の産物です。 用途そのものが違うとお考えいただくとよいかもしれません。 【アフターセールス】 販売前にオーバーホール(完全分解清掃)を施した一部商品を除き、 故障時の保証は付帯しておりません。 また近ごろ横行するすり替えや、 部品窃取といったトラブルを回避する意味からも、 ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。 ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。 故障やお困りごと、使用方法のご質問等につきましては、 どうぞお気軽にお寄せくださいませ。 対処法•解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。
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    【SALE】SEIKO Solar セイコーソーラー 1967年 日本製 レディース ヴィンテージ 手巻き時計

    作家・ブランドのレビュー 星5
    一目惚れしたアンティーク腕時計が届きました。 丁寧な説明や対応をして頂きました。 開けた瞬間、キラキラ素敵な時計を見て嬉しくて笑顔になりました。毎日ネジを巻いて一緒に時を刻んでいきたいです。宝物が1つ増えました。素敵な御縁をありがとうございます!
    2025年7月21日
    by momoayamomo
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    このたびはセイコーソーラーをお求めいただき、 まことにありがとうございました。 たいへん人気のお品だっただけに、 わたくしどももどなたの手に納まることになるのか、 立場も忘れ興味津々でした。 momoayamomoさまとソーラーは、 深いご縁で結ばれていたのだと思います。 “仲人”をつとめることができ、 心から光栄に存じます。 どうぞ末長くご愛用いただき、 奢侈なひとときをお愉しみくださいませ。
    作家・ブランドのレビュー 星5
    2025年7月21日 by momoayamomo

    一目惚れしたアンティーク腕時計が届きました。 丁寧な説明や対応をして頂きました。 開けた瞬間、キラキラ素敵な時計を見て嬉しくて笑顔になりました。毎日ネジを巻いて一緒に時を刻んでいきたいです。宝物が1つ増えました。素敵な御縁をありがとうございます!

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    【SALE】SEIKO リングウォッチ 1978年7月製造 セイコー亀戸工場製 ヴィンテージ 手巻き時計

    作家・ブランドのレビュー 星5
    このたびは素敵な1品ありがとうございました!
    2025年7月19日
    by honey
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    手巻きリングウォッチをお買い上げいただき、 まことにありがとうございました。 ぜんまい時計は少しご面倒かもしれませんが、 毎回巻いてあげることで愛着も湧き、 現代の時計より「パートナー感」や絆が 生まれやすいと思います。 どうぞ末永くご愛用くださいませ。
    作家・ブランドのレビュー 星5
    2025年7月19日 by honey

    このたびは素敵な1品ありがとうございました!

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    SEIKO Bracelet セイコーブレスレット 1975年 セイコー亀戸工場製 レディース ヴィンテージ 手巻き時計 未使用 デッドストック

    作家・ブランドのレビュー 星5
    この度はどうもありがとう御座いました。 腕時計を購入致しましたが、温かいメッセージや丁寧な梱包・迅速なご対応など、終始安心してお取引が出来ました。 商品からも大切にされていたことが伝わり、本当に素敵な腕時計です。 購入して本当に良かったと心から思っております。 アフターフォローしっかりされており、今後も安心して使用出来ます。 また御縁がありますことを願っております。 この度は誠にありがとう御座いました。
    2025年7月17日
    by amonona
    solent (ソレント) さんのショップ
    solent (ソレント) からの返信
    このたびはお買い上げありがとうございました。 amononaさまのセイコーブレスレットは、 思えばオイルショックもクオーツショックも、 そしてあの震災も無傷でくぐり抜けた、 強運の持ち主ともいえます。 そんな滞留在庫(デッドストック)としての 1日1日がamononaさまと出逢うための 準備期間や試練だったとすれば、 とても感慨深いものがあります。 ロマンティックな出逢いに立ち会え、 仕事冥利に尽きる思いです。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
    作家・ブランドのレビュー 星5
    2025年7月17日 by amonona

    この度はどうもありがとう御座いました。 腕時計を購入致しましたが、温かいメッセージや丁寧な梱包・迅速なご対応など、終始安心してお取引が出来ました。 商品からも大切にされていたことが伝わり、本当に素敵な腕時計です。 購入して本当に良かったと心から思っております。 アフターフォローしっかりされており、今後も安心して使用出来ます。 また御縁がありますことを願っております。 この度は誠にありがとう御座いました。

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