文庫サイズブックカバー　拭き染め＆刻印 牛革

2025年6月19日 by syonhalt

デザインが美しいことは、他のレビュワーの方も指摘されており、当方も美しさには大変に満足しました。 しかし、この商品の素晴らしいところは、実際に使用してみたときに感じる、素晴らしいまでの使いやすさでした。 文庫本はページや表紙が柔らかいため、カバーを付けない状態で読むと、親指をページの束に当てて滑らせて開くという時に、指に神経が集中して疲れてきます。 さらに、サイズが合っていなかったり、変に柔らかいブックカバーをつけると、カバーの中で表紙が滑って遊んでしまい、一枚一枚、指を引っ掛けてページを捲るということになりがちです。 しかし、このブックカバーは硬さと弾力を兼ね備えており、ブックカバーの裏側が非常に滑りづらいため、表紙を挟み込むとずれるということがありません。 ページを挟み込んで親指が当たる裏側の端の部分も、滑りづらく頑丈なシボ革になっており、親指を支えてくれるのです。 そのため、親指をページの束に添えて、横に滑らせるだけで簡単にページがめくれます。 また、革がふにゃふにゃしていないため、バッグの中に放り込んでも、財布などと当たって本のページがめくれて痛むなどということを防いでくれます。 弾力があるために、ページを捲る時にバネのような補助的な力を入れてくれるのもポイントです。 そして、付属の栞なのですが、裏がそのまま毛羽立っており表面も塗装のないヌメ革という、一見チープなものなのですが、これによってすごい摩擦力を発揮しており、ページに挟み込んだままバッグに放り込んでも抜けません。 しかも、親指をすべらせてページをめくる時に、革であり分厚い栞を挟んでいると、引っかかってじゃまになってしまうのですが、栞を紛失しないように、ブックカバーの裏側に収納スペースが有るなど、読書家の要望を叶える至り作れせりの設計でした……！ この商品は、革のことを知り尽くし、読書家の立場に立って使い勝手を突き詰めなければ、絶対に作れない商品だと確信いたしました。 今後も、読書家の友人などのプレゼントに、ぜひ購入したいと思います。 この度は本当にありがとうございました……！