ジラール・ペルゴは1791年創業のスイス
最古参メーカーのひとつ。
クオーツショック後の一時期こそ、
市場から姿を消すも、経営を立てなおし、
1990年代には機械時計復興の立役者として
第一線へ華麗にカムバック。
いまなおスイスを代表するハイブランドでありつづけます。
日本とのかかわりも深く、時は幕末……。
歴史上、初めて輸入されたスイス時計が、
なんと同社の製品だったそうです。
事実、ペルゴ家の末裔のひとりは、
西洋式の懐中時計を普及させるために来日、
そのまま日本に骨を埋め、いまも横浜の外国人墓地に眠ります。
本品はおそらく英国市場向けに製造された、
1960年代の作と思われます。
9金ホワイトゴールドのシンプルかつ
流麗をきわめたドレスウォッチ。
金無垢の輝きをご堪能いただけます
(ブレスレットは日本製ステンレススティール)。
ここで金(gold)について少し解説……。
金質の表示には太陽歴に基づく「24分率」を
用いることが国際的にとり決められています。
つまり100%の純金を〈24金〉と考え、
含有率が75%ならば18金(24×0.75)、
58.5%ならば14金(24×0.585)とするわけです。
では9金は……?
24分の9(9÷24)ですから37.5%の含有率となります。
含有率がたとえ9金のように50%を下回っても、
一般に「金無垢」と称されます。
金無垢とは、金張りや金メッキのような、
表面をコーティングした素材と区別する意味で
用いられる表現で、含有率の高さを指すものではありません。
金に混ぜて配合する金属を「割金(ワリガネ)」いい、
この素材によってカラーや硬度が決まります。
銀やパラジウムを配合するとホワイトゴールドとなり、
銅を混ぜればピンクゴールドの出来上がりです。
また金は柔らかく、純度が低いほど(割金が
多いほど)、強度が増し(硬質になり)ます。
英国人などは18金よりも硬くて安価な
9金を「実利的に」好む傾向があるようです。
本品はフェイスに小さな傷や染み、
ボディにも蓋の開閉にともなう痕跡、
細かな線傷などが見受けられますが、
状態はおおむね良好です。
ブレスレットは国産のステンレス製で、
腕まわり約175mmの長さがあります。
実際の腕まわり+約10mm(1cm)が理想ですが、
長すぎる場合はカット、短すぎる場合は、
革紐やレザーコードに代える手もあります。
(参考:レザーコード装着例
https://minne.com/items/42934786
レザーベルトの装着例
https://minne.com/items/41001084 )
現状のブレスにサイズが合わなくても、
上記のようにいくつか手だてもございます。
とてもよい時計なので、
この機会にお召しいただけるよう、
事情やお好みに応じた最善策を考えてまいります。☺︎
1960年代 スイス製
17石 手巻ムーヴメント
文字盤:直径 約14mm
本体:縦 約25mm (ラグを含む)
横 約14mm(リューズを含む)
重さ:約13.5g(ブレスレットを含む)
腕まわり:〜約180mm弱
*短縮(カット加工)可能です。発送前にお申し付けください。無料で承ります。なおお届け後の再調整は別途実費(¥1,000程度)に加え往復の送料もご負担いただきます。予めご承知おき下さい。
材質:K9WG(9金ホワイトゴールド)
ベルト:ステンレススティール(日本製新品)
分解整備済み
日差:±30秒前後
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
ジラール・ペルゴは1791年創業のスイス
最古参メーカーのひとつ。
クオーツショック後の一時期こそ、
市場から姿を消すも、経営を立てなおし、
1990年代には機械時計復興の立役者として
第一線へ華麗にカムバック。
いまなおスイスを代表するハイブランドでありつづけます。
日本とのかかわりも深く、時は幕末……。
歴史上、初めて輸入されたスイス時計が、
なんと同社の製品だったそうです。
事実、ペルゴ家の末裔のひとりは、
西洋式の懐中時計を普及させるために来日、
そのまま日本に骨を埋め、いまも横浜の外国人墓地に眠ります。
本品はおそらく英国市場向けに製造された、
1960年代の作と思われます。
9金ホワイトゴールドのシンプルかつ
流麗をきわめたドレスウォッチ。
金無垢の輝きをご堪能いただけます
(ブレスレットは日本製ステンレススティール)。
ここで金(gold)について少し解説……。
金質の表示には太陽歴に基づく「24分率」を
用いることが国際的にとり決められています。
つまり100%の純金を〈24金〉と考え、
含有率が75%ならば18金(24×0.75)、
58.5%ならば14金(24×0.585)とするわけです。
では9金は……?
24分の9(9÷24)ですから37.5%の含有率となります。
含有率がたとえ9金のように50%を下回っても、
一般に「金無垢」と称されます。
金無垢とは、金張りや金メッキのような、
表面をコーティングした素材と区別する意味で
用いられる表現で、含有率の高さを指すものではありません。
金に混ぜて配合する金属を「割金(ワリガネ)」いい、
この素材によってカラーや硬度が決まります。
銀やパラジウムを配合するとホワイトゴールドとなり、
銅を混ぜればピンクゴールドの出来上がりです。
また金は柔らかく、純度が低いほど(割金が
多いほど)、強度が増し(硬質になり)ます。
英国人などは18金よりも硬くて安価な
9金を「実利的に」好む傾向があるようです。
本品はフェイスに小さな傷や染み、
ボディにも蓋の開閉にともなう痕跡、
細かな線傷などが見受けられますが、
状態はおおむね良好です。
ブレスレットは国産のステンレス製で、
腕まわり約175mmの長さがあります。
実際の腕まわり+約10mm(1cm)が理想ですが、
長すぎる場合はカット、短すぎる場合は、
革紐やレザーコードに代える手もあります。
(参考:レザーコード装着例
https://minne.com/items/42934786
レザーベルトの装着例
https://minne.com/items/41001084 )
現状のブレスにサイズが合わなくても、
上記のようにいくつか手だてもございます。
とてもよい時計なので、
この機会にお召しいただけるよう、
事情やお好みに応じた最善策を考えてまいります。☺︎
1960年代 スイス製
17石 手巻ムーヴメント
文字盤:直径 約14mm
本体:縦 約25mm (ラグを含む)
横 約14mm(リューズを含む)
重さ:約13.5g(ブレスレットを含む)
腕まわり:〜約180mm弱
*短縮(カット加工)可能です。発送前にお申し付けください。無料で承ります。なおお届け後の再調整は別途実費(¥1,000程度)に加え往復の送料もご負担いただきます。予めご承知おき下さい。
材質:K9WG(9金ホワイトゴールド)
ベルト:ステンレススティール(日本製新品)
分解整備済み
日差:±30秒前後
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
サイズ
本文に記載
発送までの目安
3日
配送方法・送料
宅配便
0円(追加送料:0円)
全国一律
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購入の際の注意点
【ヴィンテージをおすすめする理由】
懐中時計の時代から小型化や複雑化など、
めざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述)
それまで職人が時間と労力を費やすことで、
はじめて実現しえた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、大量生産の電化製品へーー。
時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に
機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは言えない面があります。
かつて手作業が担っていたプロセスを、
プログラミングされた工作機が
細かな作業を代替する場面も多く、
その違いはほぼ「別もの」といえるほど。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、
機械時計(ぜんまい時計)。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して開発された
初期の高級クオーツ時計。
わたくしどもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する、
電子機器といえます。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手動でぜんまいを巻く「手巻き時計」、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを
巻き上げる「自動巻き時計」とに分かれます。
手巻きは指先でリューズを回して、
ぜんまいを巻きあげてください。
自動巻きは人の手首の動きを利用して
動力を蓄える仕組みですが、
それだけでは1日に必要なパワーを得られません。
はじめは手巻き時計のように手で巻いて
始動させる必要があります。
自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」
程度を意味し、放置すれば自然と停止します。
故障ではありません。
手巻き•自動巻きいずれにも共通して、
「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」
というご質問をよくいただきます。
「どちらでもよい」が弊店の回答です。
使わない日は必ずしも巻く必要はありません。
毎日巻くほうが機械の調子を維持しやすい、
との説も耳にしますが、たとえそうだとしても
部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。
再起動させるたびに時刻やカレンダーを合わせるのは、
たしかに少々面倒ではありますが、
「OFFの日」も無意味ではないーー。
それが弊店の意見です。
【留意点】
機械時計は磁気に弱い特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電をともなう機器のそばに放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
磁気を帯びた時計は専門店のサービスを受ければ
容易に回復しますが、なるべく上記のような機器からは
離れた場所で保管することをお勧めします。
また現代の時計にくらべて防水機能は劣ります。
たとえ防水を謳う時計であっても、
経年劣化によりガラスや金属•ゴムパッキンなど
「水際」を守る部品に隙間が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。
極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも念のため外すなど、
日常的に一定の配慮が必要です。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても、2〜3年に1度は
専門店でオーバーホールを受けるのが理想です。
定期的に内外の汚れを落とし、
メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、
寿命を長持ちさせる効果があります。
クオーツ時計は2年程度のサイクルで
電池交換が必要になります。
オーバーホールについては機械時計ほど
神経質になる必要はありません。
故障がないかぎり、おおむね5~6年に一度、
分解清掃(OH)おこなえば充分です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても、
経年変化は避けられません。
どんなに美しい人も加齢を免れないのと同じです。
内外に「傷み」は生じるもの……。
弊店ではすべての商品に、
可能なかぎりのメインテナンスを施しておりますが、
現代の新品と同様のクオリティを期待されるお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
また現代とはちがい、
往時は製造者(売り手)がとり扱いや使用法について、
ユーザー側に一定の「理解」や「工夫」、
あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に
製造された精密機器といえます。
とくに時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」でもあったため、
大切に扱うのが普通でした。
またそのようにつくられています。
時計がスポーツや冒険のツールとして
気軽に用いられるようになったのは、
ずっと後年のお話です。
用途そのものが違う、
とお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
故意や誤った使用法、
事故や天災による故障を除き、
事前発生的な不具合については、
お買い上げ日より10か月間の修理保証が付帯します。
ただし近ごろ横行するすり替えや、
部品窃取といったトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
修理のご依頼、質問やお困りごとにつきましては、
都度、連絡窓口よりお報せくださいませ。
迅速に対応いたします。