耕さず、雑草を抜かず、虫を取らず、
薬を撒かず、肥料をやらない。
自然栽培というより放置栽培のほうがしっくりくる、うちの庭。
季節を通してほとんど放置なんですが、ひとつだけ欠かさずやっていることがあります。
それは「アクアリウムの換水を水やりに使うこと」です。
お魚や水棲生物を飼ったことがある人ならご存知のとおり、水槽のような閉じた環境で生き物を飼育する場合、定期的に新しい水に少量ずつ換えてあげる必要があります。この換水した水には、植物にとっての栄養素が豊富に含まれています。
魚のフンなどから発生した有害なアンモニアは、水の中に棲むバクテリアによって最終的に「硝酸塩」に分解されます。この硝酸塩が溜まっていかないようにするために水替えを行っているのです。
硝酸塩はこれ以上分解されないのかというと、これを栄養として吸収してくれる存在が植物です。逆にいえば、硝酸塩まで分解されてはじめて植物が根から吸収できる状態になります。
というわけで、家庭菜園と水辺のある暮らしはセットで一石二鳥×万倍!
放置で手抜きでも植物はよく育ってくれるし、好きではじめたアクアリウムが、インテリア性のみならず庭と繋がった循環機関として機能しているので、管理者としては充実感が増し増しなのです。
屋外のビオトープなら部屋の中の水槽ほど手間はかからないので、庭にひとつ置いておくとガーデニングの効率アップが期待できそうです。
―2020.3.19
※ この記事は、図入りのブログ記事もアップしています
https://1djungle.tumblr.com/post/613024613299044352