AKANESATHで時々使う「異質感MIX」という言葉について。
私は、「メインになる素材と組み合わせる素材や質感が違うもの」が好きでこの組み合わせをものづくりの大筋として大事にしてきました。
例えば同じ色でも素材の違うものをコーディネートするファッションがありますよね。
同じ素材を使って表現するものの良さとは違い、言葉では簡単に言い表せられない奥行きや余裕・遊び心などを感じられる。こなれた感じ、とでもいうのでしょうか。
それに、年を重ねるごとに全体的に自分の見た目に変化が起き、昔は違和感を感じなかったものが馴染まなくなってきました。
自分自身が異質感MIXになってきたなと感じます。
若い頃なんでも着こなせたのは若い髪や肌、顔色などの武器が既にあったから。
でも年を重ねるとある日突然、大好きだった昔の服やアクセサリーが浮いて似合わないと感じる時が来ますよね。
鏡を見てあれ?と思うような。
私自身がそういう経験があり、「好きなものをあきらめる時」なのかなとふと思ったことがありました。
ライフステージによって変わらざるを得ない変化とは少し違って、「自分自身の変化に合う自分の好きなもの」があったら「好きなものを諦めなくていい」んだなと思いAKANESATHの大きなコンセプトにしました。
変化した自分とアクセサリーをなじませる橋渡しが異質感MIXなのかな、とたどり着きました。
ヘアアクセサリーの例えとすると
キラキラ輝くだけでは悪目立ちするかもしれない。髪にも加齢が関係ありまね。ミスにはミスらしい、ミセスにはミセスらしいアクセサリーが必要。
だから私はトラディショナルなウール混紡地とビジューを組み合わせたり、華やかなツイードリボンに光沢のないグログランを合わせたりするのです。
イヤーアクセアリーも、大ぶり・小ぶりそれだけでなく、キラキラかマットか何か一つだけでなく、顔の一番近くで浮いたりしないよう橋渡しをしてなじむように近づけるように異質感MIXを心がけます。
好きな星モチーフのアクセサリーもずっと同じものはつけられない。だから今の自分に合った身に着けられる星アクセサリーを作るのです。
刺繍だからナチュラルテイストという概念はない。これからもトライ&エラーでより誰かにマッチするものを作り続けていきますのでよろしくお願いいたします。
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ではまた次のレターで。