ANNIKA Accessories独自のスクレープ技術について

ANNIKA Accessories独自のスクレープ技術について

こんにちは。ANNIKA Accessoriesです。 2019年に製作した【紫陽花のリングピロー】と桜蕾-tsubomi-シリーズの1つ、桜のリングがこの度、【指輪で気づくきっかけコンテスト】のリング部門・アイテム部門それぞれに入賞することができました。 本日11月13日(金)より販売を開始しておりますので、該当のページをご覧いただけると幸いです。 【コンテスト受賞作品】新版・蒼紫陽花のリングピロー https://minne.com/items/36744992 【コンテスト受賞作品】 桜蕾-tsubomi-リング https://minne.com/items/36761573 今日はこれらの作品に取り入れている「スクレープ技法」について少しお話させていただければと思います。 かねてから、ラナンキュラスやダリアなどの「重なりが密な花のモチーフ」を作りたいと思っていましたが、プラバン特有の厚みが邪魔をし、たくさんの花弁パーツを重ねようとすると「高さ」が出て、思ったような完成形に至らないことが多くありました。よって厚みによって生じる高さの問題をクリアしようとすると、モチーフ自体のサイズを大きくせねばならず、花びらを多く重ねようとすればするほど花が巨大化していく…という状態に陥っていたのです。それが悪いとはいいませんが、大きさのバリエーションに縛りがあるのは私の目指すデザインにおいては不必要なものでした。強引に小さいままダリアの花を試作してみたらダリアというより松ぼっくりのような形状になってしまったこともありました。 このプラバン特融の焼いた後に生じる「厚み」どうにかならないか。 思案して思いついたのが、プラバンを削り厚みをなくしてしまうという方法です。 「硬質さ」という点において、数ある素材の中でも強いとはいえないプラバン素材をさらに薄くしてしまうということは、当然ながら強度は落ちるのですが、プラバンを削ってみて気づいたのが「粘り」のような特性があって削りカスが粉塵にはならず、削っていったそばからロウをさらに粘性を上げたように繋がっていき、むしろ切れにくいということ。 よって、削って薄くしたとしてもある程度の圧や衝撃には耐えられるということがわかり、2018年よりスクレープ技法を取り入れた作品製作・技術向上に力を入れてきたのです。 今回受賞した【新版・蒼紫陽花のリングピロー】と【桜蕾-tsubomi-リング】はスクレープ技法の鍛錬を重ねてきて製作が可能となった作品です。 特に蒼紫陽花のリングピローはプラバンの厚みを生かした土台と、逆に厚みをとりさることでより繊細な表現を可能にした紫陽花を組わせたユニークな作品。 八角形の土台は縁を美しい斜に削り上げていますが、こちらはスクレープ技法と小刀で製作しています。 もう一方の桜蕾-tsubomi-リングは桜の花は厚みをそのまま残しておりますが、作品の要となる蕾の柔らかな丸みをスクレープ技法によって表現しています。 まだminneに販売登録できておりませんが、ラナンキュラス。牡丹、クリスマスローズ、葉牡丹、ハナミズキ、Wild blue bellなどなどの花モチーフの作品もスクレープ技法によって製作が可能となった作品たちも控えています。 これらの作品もいずれはminneでご紹介したいと考えておりますが、一足早く現物を見てみたいという方は11月11日(土)に東京ビッグサイトで開催されるデザインフェスタvol.58にぜひお越し下さい。 人気のラナンキュラス作品や新作をお持ちする予定です。 また、昨年の10月に地元福島県から東京・浅草に引っ越してからは浅草の自宅にておうちワークショップを不定期開催しています。 初心者さん向けの基本的なプラバンアクセサリーの作り方から、季節の花々をモチーフとした作品づくり、今回ご紹介したスクレープ技法も少人数制の講座で学ぶことができます。 (講座情報はANNIKA Accessoriesオフィシャルサイトhttps://annika-yamashigedesign.jimdo.com/ よりご確認ください) 1日1講座、時間の縛りもなく和気あいあいと開催しておりますので、ぜひお気軽に遊びにいらしてください。 ご案内まで。 ANNIKA

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ものづくり人、ときどき講師

杏爾花装身具店
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