緊急事態解除のニュースを聞くたびに、都内に暮らす私は「いいなぁ…楽しかろうなぁ…」と羨ましく見ています。
マスクをして、ソーシャルディスタンスを守ってでも、広い公園なんか行ったら気持ち良いだろうなぁ。ドライブに行ったら爽快だろうなぁ…などと想像してはニマニマしています。
5月は辛かった。これが本音です。
休みがあるとつらい。仕事をしている方がラク。でも体は疲れ、何のためにこんなに働いているのか段々わからなくなったりしました。
楽しいという気持ちが、なんだか遠くに感じました。元気が出ない。なんだか落ち込む。ため息ばかりで自分でも嫌になる。
「なんかさ、元気が出るような服作りたいよ。これ着て外に出たら楽しいだろうなぁーっていう服!」ふと、口から出た言葉は私の心の叫びだったのかもしれません。
いつも仕入れをする生地屋さんは休業中。ネットをウロウロ探していて見つけたのがヌノコトファブリックさんでした。
元気が出る色を見つけました。
早速ワイドパンツにしたら、作っているうちにどんどん私の中から「楽しい」が溢れてくる。「うわぁぁ…かわいい」今度はため息じゃなくて嬉しくて吐息がもれる。
作る人として、作りたい物を作る。自分が欲しい物を作る。それがどんなに素敵なことかよくわかりました。作れる、作る事ができる。当たり前じゃないんだなと強く思いました。数は少ないけれど、そういう物を少しずつ並べて行けるように頑張ります。