私の子供の頃の思い出。
ほかの子が持っていたキーホルダーとか文房具とか。欲しいと思ってもどこで売ってるかとかわからないし、その相手にも聞けない。
そこで、家にあるもので作ってました。
折り紙や消しゴム、ティッシュやビニール袋など、家にある使えるものを使って再現しようと。
パクリと言われそうだけど、昔の小学校低学年の子の工作なのでクオリティは知れてる。
もちろん外には出さずに自分で満足してただけ。たぶん人に見せても「なにこれ?」って感じだったと思う。
こぎんの模様もそういう感じなのかな。
わざわざ布の織り目を数えて刺す実用に過ぎない刺繍に伝統模様を作り出して着物にする。
この紗綾型にしてもそう。
ドット画みたいな図案でよく作り出したよと。
その創造性とキッチュさがこぎんの持ち味のひとつかもしれない。
本物の織物にはかなわないけど、いつしかそれが愛されていく、その強さ。それこそがこぎんの魅力なのかもしれない。