ゆっくりと温泉に浸かりながら、空を見上げると横に3つ並んだ星が見えた。
あれはなんて名前の星座だったかな?
宇宙の大きさに畏怖の念を持つ。
さて、私の作品はどうだろう。
まだ足りない。まだ足りない。と作るたび思わされます。
なんだろうと、考え込んでいるうちに、
私の手は、シワシワになって来た。
揺れる湯面の先に一本の椿の木。
まだ、蕾だ。
私は、その美しさに見惚れていた。
すると、上から何かが降って来た。
私の頭に積もっていく。
私は、気づかされた。
私は、照明を作っているが、ただ部屋を明るくするためではない。
私は、明かりによって作り出される空間を作っている。
その、雰囲気を作っている。
そして、私は「椿のあかり」と言う命を作っているのだと。
作為の無い、純粋な心で、そのあかりと対峙しよう、と